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千葉は日本のフィンランド? コロナ後は北欧を軸にインバウンド事業を構想-GREENBIOCORPORATION 代表取締役 井田洋氏

  • 2021年12月21日

旅行会社ならではのノウハウをサービスに転化
旅行業をベースに新たなコンテンツを生み出す

 北欧をメインとしたオーダーメイド旅行を強みとしているGREENBIOCORPORATION。コロナ禍以降はイベント運営や買い物代行など旅行以外の事業も展開し、海外旅行の再開に備えている。来年はベストとワースト両方のシナリオを想定して動いているという代表取締役の井田洋氏に、今年の総括と今後の展望を聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

グリーンバイオコーポレーション代表取締役の井田洋氏

-まずは会社の概要とご自身の紹介をお願いいたします。

井田洋氏(以下敬称略) GREENBIOCORPORATIONは2005年8月に創立した旅行会社です。もともとは台湾をベースに活動していた会社で、立ち上げたのは前社長でした。当時、私は別の旅行会社に勤めていましたが、2007年5月に当社を買収して代表取締役となり、現在に至ります。

 社名は創業時のものを残していますが、旅行会社だと分かりにくいため、旅行セクションの名称をアリスツアーにすることにしました。アリスツアーとは、”air and land international service tour”の略です。

 私自身は1998年にトラベル日本に入社した後、ダイナスティーホリデーやアシアナ航空などにも在籍し、ホールセールとリテールの両方を経験してきました。その後、ベンチャー系の旅行会社に在籍していた頃に独立を考えており、そのタイミングでGREENBIOCORPORATIONの前社長からの相談を受け、買収する形で独立しました。

 これまで私が携わってきたのはフィンランドなどの北欧がメインだったため、当社でも北欧への観光旅行を中心に取り扱っています。当時、ライバル会社はグループ旅行メインで販売を行っており、同じ土俵で勝負しても厳しい状況になることが想定できました。そこで、何か独自のサービスの軸になるものはないかと探していたところ、海外旅行もFITベースの自由旅行に変わってきたタイミングだったので、オーターメイドスーツを作っている知人から着想を得て「自分の好みにあったオーダーメイド旅行」をコンセプトに事業を運営しています。

 コロナ前は国内旅行についてはリピーターのお客様限定で手配していましたが、現在は海外旅行が難しいため国内旅行の手配も行っています。また、旅行事業以外にもイベント運営やホームページ作成、買い物代行、インクリサイクルなどの事業も展開しています。

-2021年を振り返っていかがでしたか。

井田 苦しい年でしたね。Go To トラベルの効果で昨年後半には回復傾向に向かっていましたが、1月に海外渡航が禁止になった影響で、1月から2月にかけて受けていた海外旅行の手配は全てキャンセルになりました。航空会社からの払い戻しを待たずに返金しなければならなかったため、キャッシュフローの面でもかなり苦労した1年でした。

 また、仕事をお願いしていた現地ガイドの方々も、蓄えを元に細々と続けている方もいれば、日本に戻ってきた方もいます。活動的な方だとオンラインのツアーを企画して料理教室などを開催されていますが、いずれも厳しい状況が続いていると思います。

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