今週の人気記事、トップはミタイトラベル代表、舩渡川氏へのインタビューでした。旅工房と日本旅行の合弁会社ということで注目度も高かったのでしょうが、Z世代にフォーカスしているところも興味深い点です。Z世代を顧客にできれば将来に渡って売上が生まれる可能性があるわけで、非常に真っ当な戦略だと思います。
　一方、一時期バズったようにミレニアル世代は「ネタバレ消費」とも呼ばれる、確実に百点をとりたい、失敗したくないための消費の仕方をするとも言われていて、そんな世代にどう旅行をマーケティングしていくのか、というのはこれまでと違った手法が求められるでしょうし、ミタイトラベルの新しい取り組みは注目ですね。
　考えてみれば、インスタ映えなどをホテルや観光地が意識してマーケティングすることはあっても旅行会社がそこにフォーカスするケースはこれまであまり聞きませんでしたし、つい高所得者の多い中高年や高齢者をターゲティングしがちな旅行業界において、新しい流れを作り出してくれるかもと、個人的にも期待してしまいます。

　しかし、私はいわゆるミレニアル世代なんですがZ世代と呼ばれる方々と話しているとこんなにも違うものかと思うことは多々あります。旅行先をインスタグラムの投稿を見て決めるなんて！　と思ったんですが、考えてみると別に雑誌や旅行会社なら信用できてインスタグラマーなら信用できないなんて合理的な理由はあんまりないんですよね。それなら同世代の意見を聞くほうが参考になるというのもわかるものです。しかし未だに、映えという感覚はよくわかりませんが……この感覚がわからない人間にこれからのマーケティングはできないのかもしれませんね……。B2Cは特に。

　ホテル制服ギャラリーシリーズのvol.2が9位にランクイン。これ、タイトルで惹かれずに読まれなかった方は是非読んでいただきたい。というのもこのシリーズ、インタビューさせていただいた方になぜ就職されたか、ホテルのイチオシ何かも聞いているんですね。観光産業で現在働かれている方々が何を重視して入ったのかなども知見が得られて、個人的に良企画だなと思っています。私は関わっていないんですけどね。