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ハワイの「今」を駐在員の視点から-クリスマスに染まるホノルル、集会人数の制限撤廃へ

  • 2021年12月6日

セーフアクセス・オアフ・プログラムは継続

 日常生活は限りなく普通の状態に戻りましたが、セーフアクセス・プログラムは継続して実施となっています。レストラン、バー、映画館、図書館など屋内施設を利用する際は、入店時に「ワクチン接種証明書」または「陰性証明書」の提示が必要です。また、入店後も、非飲食時はマスク着用が奨励されています。

予約をせずに気軽に外食出来る日が戻ってきました。

観光業の現状

 10月の失業率は6.3%で、パンデミック発生後の最低値だった9月の6.6%に続き減少傾向にある、と政府発表がありました。ただ、同月の全米平均はそれぞれ10月4.6%、9月4.8%で、ハワイはまだまだ高水準で推移している状況です。

 その他、報道されていた数字を羅列すると、パンデミック前の2020年3月の失業率が2.1%、大半の観光産業が閉鎖し記録的失業率となった2020年4月が23.8%。10月の雇用者数が、6万950人に対して失業者数が4万850人、小売業の求人が改善し、宿泊関連が悪化と記されていました。依然として平常時より高い失業率ですが、朝夕の交通渋滞など、大半の市民生活は元に戻っているように感じる中、旅行業従事者だけ、まだまだ厳しい日が続いています。

 規制緩和による人数制限の撤廃、旅行が盛んになるホリデーシーズンの到来で12月の観光産業は少し上向きになると予想されますが、日系の旅行社やサプライヤーにはパンデミック後2回目の厳しい冬が到来しています。9月の雇用保険延長終了後は、転職、廃業、アルバイト、駐車場代など更なる固定費削減のための観光車両売却など、会社も従業員もギリギリまで追い詰められています。

市中の空き店舗も目立ちますが、新規オープンのお店も増えてきたように感じます。

 ゴールデンウイークには、夏休みには、シルバーウイークには、と延び延びになっている日本からの観光客の復活を心待ちにしていますが、ハワイの人たちも再び日本旅行が出来る日を楽しみにしています。

新たなハワイ出身の金メダリストが誕生した東京オリンピック。2021年唯一の明るい話題でした。

本稿は、トランスオービット ハワイ マネージャーの水上直弘氏より寄稿いただいています。
※2021年12月2日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
米国本土・ハワイ・カナダ・オーストラリア・韓国に現地法人を有するランドオペレーター
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