ハワイの「今」を駐在員の視点から-クリスマスに染まるホノルル、集会人数の制限撤廃へ

  • 2021年12月6日

 12月になり、ホノルルの街並みはすっかりホリデー色に染まっています。通勤のドライブ中にラジオから流れる定番のクリスマス・ソング、目に飛び込むショッピングセンターの巨大なクリスマスツリーやリース、夕刻の帰宅時には、コンドミニアムや邸宅の電飾デコレーションが目を楽しませてくれます。ワイキキは、アメリカで最も活発に人が移動する11月末の感謝祭の直後とあって、前月よりも少しだけ人通りが多くなったように感じます。

 気になるハワイのコロナウイルスの感染状況は、日本のように劇的な減少は起こっていませんが、新規感染者数は引き続き緩やかに下降曲線を描いています。それに伴い、規制緩和も積極的に行われ、集会人数制限が撤廃となり、大型イベント開催も可能になりました。とはいえ、規制緩和と同じタイミングで、まだハワイには上陸していませんが、オミクロン株に関する報道も出始めましたので、少し心配になっています。このまま新たな日常へと進むのか、ハワイの現在をレポートします。

12月のハワイの風物詩のひとつ、アラモアナ・センターのサンタクロース。

小康状態にあるハワイのコロナウイルス感染状況

 11月末時点でのハワイ州の新規感染者数比(7日間移動平均値)は以下となっており、10月末と比較して微減という状況です。

市郡陽性率州全体ホノルルマウイハワイカウアイ
新規感染者数(9月)3.6%267.3名178.4名20.9名49.6名18.4名
新規感染者数(10月)1.7%115.0名58.9名14.7名25.0名16.4名
新規感染者数(11月)1.4%82.0名42.3名14.7名12.6名12.4名
2021年11月27日現在:State of Hawaii, Department of Health

 検査結果の集計誤差により少ない日もありますが、おおよそ1ヶ月を通して毎日約100名強の新規感染者が出ており、日本の近況と比較すると「多い」と感じるかもしれません。しかしながら、原因不明のパンデミックが発生している訳ではありませんので、市民生活は落ち着いており、ほとんどの市民は普通の日常を過ごしています。ただ、11月20日には累計の死者数が1000名を超えたと発表されており、痛ましい現実も続いているのは事実です。

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