モルディブ観光局CEOモハメド氏に聞く、観光産業は順調に回復、日本人の受け入れも準備万端
ハネムーン、ダイビングに加えて多様な体験を訴求
安心安全のデスティネーションをアピール
モルディブは、インド洋に浮かぶ1190もの島々から成り立つ国。世界屈指のリゾートアイランドとして、日本をはじめ世界中の旅行者から人気を集めている。新型コロナウイルスの影響で観光産業は大きな打撃を受けたが、アフターコロナに向けてプロモーションやマーケティングを強化している。日本人の海外旅行再開に備えて、日本市場で訴求することとは。モルディブ政府観光局(ビジット・モルディブ)のトイブ・モハメド(Thoyyib Mohamed)CEO兼マネージング・ディレクターに聞いた。
トイブ・モハメド氏(以下敬称略) モルディブ政府観光局の正式名称は、「モルディブ・マーケティング・アンド・パブリック・リレーションズ・コーポレーション(MMPRC)」で、国の観光マーケティングを担う機関です。 「Visit Maldives」 と「Sunny Side of Life」をスローガンにプロモーション活動を実施しています。世界の主要なトレードショーに参加し、旅行業界やメディアとの共同キャンペーンや革新的な独自キャンペーンを展開しています。私たちの役目は、すべての業界パートナーに公平な機会を提供し、モルディブが世界をリードする安心安全なデスティネーションにするために一緒に取り組んでいくことです。現在19の地域にて代理店14社と提携して、モルディブをリーディングデスティネーションとして確立するべく、市場動向調査や好機の創出などをおこなっています。
モハメド 言うまでもなく、新型コロナウイルスの影響は、モルディブのあらゆる側面で出ています。国の経済、人々の暮らしなどは崩壊寸前にまで追い込まれました。他のデスティネーションと同様に、モルディブ政府は、国境閉鎖という難しくも必要な措置を約4ヶ月に渡って実施しました。観光客の受け入れを始めて以来、初めて海外からの旅行者の受け入れを停止したことから、経済は大きな打撃を受けました。
しかし、厳格な安全対策を徹底することで、モルディブは、他の主要な観光デスティネーションよりも早く海外旅行者の受け入れを再開し、それ以降、多くの観光客を受け入れることに成功しています。
モハメド 海外からの観光客数は今年だけですでに100万人を超えています。モルディブの観光産業は順調に復活しています。パンデミックのなかでも過去数ヶ月にわたって、観光業界が覚悟を持って取り組み、また要求される医療手順も順守してきた結果だと思います。
水際対策については、海外からの旅行者は、出発前24時間以内にオンラインで健康申告書フォームを提出する必要があります。また、出発96時間前までに受けたPCR検査の陰性証明書が必要です。
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