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【上海現地レポート】ピークシーズンのロックダウン、北京ユニバーサル開業で上海ディズニーに影響か

 夏休みは、上海の観光産業にとって待望のピークシーズンです。しかし、今年はコロナにより観光客の数は例年よりも激減しました。上海ディズニーにはアトラクション待ちの列がほとんどなく、人気のあるアトラクションでも5分で乗れてしまうため、訪れた上海の地元客は、これまでで最高の経験だったと話しました。

 2020年1月のコロナ流行から約1年半が経過し、多くの観光産業がサプライチェーンを調整し、製品とマーケティング方法を革新して新しい生活様式への適応を進めてきましたが、準備の甲斐なく悲観論はまだ広がっています。
※この記事は9月1日の情報を基に執筆しています。
※前回の中国現地レポートはこちら

ロックダウン解除は1日だけ

 8月17日、上海市政府は、市内のすべてのエリアを低リスクエリアに変換することを発表しました。その影響で旅行代理店とOTAは、低リスクエリアで旅行および航空券ホテル事業を再開できます。しかし、8月18日に上海浦東空港で新規感染が確認されると、政府は直ちにすべての旅行代理店およびOTAの旅行および航空券ホテル事業の停止を命じました。

 上海から省を超えての旅行が許可された8月17日、Ctrip上での上海への旅行予約は7月の予約数の66%まで回復しました。データ上は増加傾向に見受けられますが、上海に訪れた観光客は地元の省に夏休みが終了する14日前に帰宅する必要があり、14日前に地元に戻り一定の制限時間内に陰性のPCR検査証明書を提出する必要があります。そのため実質夏休みは既に終了しているような状況であり、これ以上の予約数回復は見込めませんでした。

 また、観光は依然として郊外の低リスク地域、大規模なリゾート、サファリパーク、植物園、キャンプなどの野外活動に集中しています。8月末、夏休みの上海エリアの観光は、主に地元企業の従業員を対象とした周辺ツアーが中心でした。

 コロナ感染によって最初に影響を受けたのは航空でした。 8月4日の上海虹橋空港と上海浦東空港のキャンセル便数はそれぞれ279件、657件で、キャンセル率は36%と52%でした。8月17日のキャンセル便数は、67件、94件、キャンセル率は11%、18%に低下しましたが、、即刻省を超えての旅行の停止命令が出たことは、上海地域での空の旅に大きな影響を及ぼしました。夏休みの機会損失を被った観光業界、コロナを効果的に制御できない場合、ゴールデンウィークの売り上げに追いつくことはできないでしょう。

上海の旧市街-武康路

かつてはとても賑やかだった田子坊は、夏休みには観光客が少なかった

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