ハワイの「今」を駐在員の視点から-州知事の渡航自粛要請、ロックダウン再び?
季節の移ろいをあまり感じることの出来ない常夏の島ハワイですが、9月になり、日中の強い日差しに変わりはないものの、少しずつ日没時間が早くなり、夏の終わりを感じるようになってきています。日常生活でも、先月の公立校の新学年度開始に続き、私立校やハワイ大学もスタートし、州民の生活はお休みモードから、朝夕の通勤ラッシュもある忙しい毎日に戻っています。
ただ、ワクチン接種により、コロナとの共存が進むと思われていたハワイも、日本と同じように感染力の強いデルタ株による問題が日増しに大きくなってきており、日常生活にも影響が出始めています。感染者急増は堅調に回復を始めていた観光業にも影響を及ぼしており、「州外からの訪問者による感染は1%から2%にすぎない」と発言していたハワイ州知事が、一転して「ハワイ州への旅行は一時的に控えて欲しい」と渡航自粛要請を出すまでになっています。
コロナ後の日常に向けて再スタートを切っていたハワイに再度現れたコロナの影、再びロックダウンになってしまうのか、現在のハワイの状況をレポートします。
ハワイにおける新型コロナウイルス感染状況
2021年8月27日のハワイ州の新規感染者数(7日間移動平均値)は、州合計で約863名。カウンティー(郡)毎の新規感染者数は以下の通りとなっています。
市郡 | 陽性率 | 州全体 | ホノルル | マウイ | ハワイ | カウアイ |
---|---|---|---|---|---|---|
新規感染者数(6月) | 1.6% | 43.0名 | 30.0名 | 4.0名 | 5.0名 | 4.0名 |
新規感染者数(7月) | 5.7% | 288.4名 | 190.9名 | 29.6名 | 62.3名 | 5.7名 |
新規感染者数(8月) | 8.1% | 863.3名 | 601.7名 | 89.6名 | 138.6名 | 33.4名 |
6月末にハワイでも初検出された感染力の強いデルタ株が8月より猛威をふるっており、8月中旬には新規感染者数が3桁台に突入しました。その後、8月27日には新規感染者1035名、死亡者も9名という過去最悪の日もありました。9月になった現在も毎日の感染者数には増減がありますが、収まる気配は見えない状況です。
人口102万人のオアフ島ホノルルで、平均して毎日600名以上の新規感染者が出ている現況ですが、前回のロックダウン前の時と異なり、比較的身近な人が陽性になったと耳にすることが多くなりました。また、今年度の小・中・高校は対面授業で先月より開校しましたが、毎週1回は感染者発生の通知が学校から届いています。
幸い衛生面の対策はしっかり行われていますので、学校内でのパンデミックは発生していません。しかしながら、小学生はワクチン接種対象年齢外であるために、陽性の同級生の濃厚接触者となり持ち帰るウイルスによる家庭内感染も少なくないようです。
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