「団体さん」を再構築する、本気で別事業やってみた人の話 「事業再構築に向けた勉強会」レポートvol.5
7月の発行人コラムで参加者を募った「事業再構築に向けた勉強会」の様子を5回に渡ってお届けする本企画、最終回は団体旅行の再構築と新規事業について。オチなし、結論なし! 読んで真似をしてみても、明日から稼げるということは決してない。だが、試行錯誤を重ねながら挑戦を続ける彼らの姿が、何かしらの発見や閃きに繋がることはある……かもしれない。
- vol.1 ぶっちゃけ今の状況は? 旅行者と土地との繋がりはどう変わる?
- vol.2 旅行者がデスティネーションを選ぶのか、デスティネーションが旅行者を選ぶのか
- vol.3 旅を日常に「インストール」する?
- vol.4 移動と宿と食の分配率
- vol.5 「団体さん」を再構築、本気で別事業をやってみた人の話
- オダギリサトシ氏
株式会社インプリージョン 代表取締役
大阪への観光客誘致をする会社の社長兼日本全国の観光まちづくりアドバイザー兼日本中に友達のいる「ふるさと」を作るプロデューサー - 鶴田宏和氏
鶴田ホテル 経営企画室長
別府の老舗旅館の一人娘と結婚して婿入りした人兼音楽イベント企画会社の社長
- 大賀圭一朗氏
サクラbar オーナー
北新地の飲食店店長や色々をしている人 - 高田直也氏
株式会社神姫トラベル 代表取締役
バス会社系列の旅行会社の社長をしている人
- 矢追剛氏
株式会社リベロヴィアッジ 代表取締役
海外業務渡航一筋の旅行会社の社長兼唐揚げ屋の店長をしている人 - ファシリテーター
岡田:トラベルビジョン発行人
【会場】大賀氏がオーナーを務める「サクラbar」(感染対策をした上で実施)
うちはお客さんが皆無の中で物販もしてみました。普段繋がっている旅館やレストランと提携して、加工品とか肉とか、その土地の名物などを引き取って売ったんです。そしてそれを提案することで以前の旅行のお客さんたちと繋がりを持ち続けてみたり。
有難いことに応援もあって数は売れました。。本業の旅行ほど利益は出ませんが、「旅行に行けるようになったら行くから」みたいなコミュニケーションを取れたおかげでようやく最近旅行の問い合わせがあって、バスを使った城崎温泉団体旅行が発生したりはしています。
従来型やな~。
ですね。でも皆さん旅行に行きたくて仕方ない。コロナが落ち着いたら団体旅行しようという話も早速あります。ただ100%の復活はないとは踏んでいて、11月以降でも6割から7割程度だろうなと肌で感じています。
ワクチンの接種率が8割くらいまで伸びたらの前提で?
恐らくそれくらいかなと。ただコストが前と同じだけかかるなら結果赤字です。やはり付加価値を付けて、お客さんを迎える必要もある。価値を感じられる団体旅行を提供したいなと考えているんです。
実はコロナの前から、45人乗れるところを17人乗りに改装した豪華バスツアー「ゆい」を神姫バスグループで始めました。コンセプトとしては「価値観を共有できる人たちで構成されるツアー」ですね。オダギリさんや鶴田さんの話に近いですが、例えば第二の人生として山梨県でワイナリーを作った人を訪ねて、話を聞いてそのレストランで自家製ワインと食事を楽しんだり、ソムリエも登場するツアーなどで、「ワイン好き」という共通項がある団体ですね。
(パンフレットを見ながら)隠岐島2泊3日、1番安くて30万円弱!?