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「ソフトクリームだけじゃない」先入観を払拭してコロナの影響を最小限に-清泉寮 総支配人 武川尚志氏

  • 2021年7月28日

修学旅行から企業研修まで幅広く受け入れ
宿泊施設と認識されていないことを逆手に地元客にアプローチ

 八ヶ岳の南麓に位置し、避暑地としても人気の清里。首都圏からの観光客が多く、度重なる緊急事態宣言で大きな影響を受けている。清里名物のソフトクリームで知られる清泉寮も影響を受けた事業者の1つだが、地元の人々の先入観を取り払うことで、売上の落ち込みを最小限に抑えているという。清泉寮の総支配人であり、公益財団法人キープ協会の理事も務める武川尚志氏に話を聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

武川氏
-まずは清泉寮とご自身のご紹介をお願いいたします。

武川尚志氏(以下敬称略) 清泉寮は公益財団法人キープ協会が運営する宿泊研修施設です。財団の立ち上げ当初は不毛の地と言われていた清里で高冷地農業に取り組み、試行錯誤していくなかで酪農に辿り着きました。

 創設者はこの清里の地に一流のキャンプ場を作りたいという思いを持っていました。そこで酪農とほぼ当時に始めたのが清泉寮の前身であるキャンプ場です。そのキャンプ場を利用して研修事業を行ってきました。その後さまざまな変遷を経て、現在は物販、宿泊研修、保育、環境教育などのいくつかの事業を行っています。物販では当協会が運営する牧場で採れた牛乳を使用したソフトクリームがご好評をいただいています。

 私は6年ほど前から宿泊研修事業である清泉寮の総支配人を任されています。生まれは横浜で、大学卒業後は大手旅行会社へ就職し、教育旅行の営業を担当していました。17年ほど勤めていましたが、紆余曲折があって山梨県に移住し、清里で仕事を探していたところ、当時教育旅行関連のチャネルを求めていた当協会と縁があり、現在に至ります。

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