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ホテルという「空間」を演出、需要創造へ-東京マリオットホテル総支配人 山下誠氏

  • 2021年7月16日

「8割外国人」から日本人レジャー客へターゲットをシフト
生産性を高めるためには投資も必要

 1990年に「ホテルラフォーレ東京」として開業し、2013年から「マリオット」のブランドで営業を続けている「東京マリオットホテル」。コロナ禍で苦しいなかでも新規の日本人客の集客をめざし、さまざまな新しい取り組みをしている。生産性の向上や、SDGsに取り組んでいるという総支配人の山下誠氏にこれまでの取り組みや今後の展開などを聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

インタビューはロビーで実施
-東京マリオットホテルについてお教えください

山下誠氏(以下敬称略) 当ホテルはマリオット・インターナショナルの基幹ブランド「マリオット」を冠しており、東京という大都市にあるマリオットブランドのフラッグシップホテルだと認識しています。また、森トラスト・ホテルズ&リゾーツの管理・運営するホテルとしてもフラッグシップ的な位置づけで、ホテルとしていろいろなことに挑戦し、さらにそれを広めていくという教育機関的な部分もあるかと考えています。

 東京マリオットホテルのある御殿山は昔、徳川家康が鷹狩りをしたという由緒正しい場所です。品川駅から徒歩で約10分、シャトルバスで3、4分という場所にこれだけの緑があるということはなかなか想像できないと思います。

 また、品川は羽田空港まで約20分です。コロナ禍の現在は運航便数が減っていますが、昨年から羽田の国際線発着枠が増えたことは大きなチャンス。国際線の半数以上が米国路線なので、米系ブランドのマリオットはポテンシャルが高いと認識しています。さらに2027年に開業予定のリニア中央新幹線は品川発着ですので、今後いろいろなお客様が増えてくるのではと期待しています。

-総支配人ご自身について教えてください

山下 日本航空開発(旧JALホテルズ、現オークラニッコーホテルマネジメント)に入社し、さまざまなホテルでオペレーションやマーケティングなどを経験させていただきました。JALマイレージバンクにも4年ほど勤務しており、ちょうど予約システムがAXESSからSabreに変わるプロジェクトにも参加しました。

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