マイクロツーリズム、観光地との共存、旅行会社の役目 ー 20代社員が振り返る今週のニュース
今週のランキングトップは星野リゾートLIVE2021春の記事、5位に星野リゾート 界 別府 総支配人へのインタビューが入っています。トラベルビジョンの読者の方々は比較的海外渡航に関わる業務の方が以前は多かったのですが、コロナ禍の影響で国内旅行に関する注目度が高まっていることと、星野リゾート自体に対する注目度の高さが表れた結果ですね。
今回私が注目したいのは、マイクロツーリズム、地域経済です。星野リゾートがマイクロツーリズムに注力されていることは今更私がここで書くことでもないので詳細には触れませんが、廣岡氏が記事中で仰られているように地域での雇用の受け皿となって地域活性化が進められる。マイクロツーリズムの振興によって九州の方々が九州内で旅行をし消費活動を行う。この感染症を恐れざるを得ない今、観光と地域の共存として「正解」の一つに思えます。
一方、残念ながら今のハワイは地域と観光の共存が上手くいっていないようです。急激な観光客の戻りは、『住民にとっては「多すぎるし、戻るのが早すぎる」状態』であり、観光客の数を制限するためのアイデアまで出る状態です。
経済の観光依存度が非常に高いハワイですらこうなるのですから、日本のどの観光地でも同様の事態は起こり得るのでしょう。こうなる前に、こうなってしまった時に観光従事者は観光地へ何ができるのか。旅行先の適度な分散による観光地との共存など、もしかしたらこういう点も旅行会社に求められる新しい機能になるかもしれませんね。