イタリア ミラノ、「新型コロナウイルス」に関する最新情報
「新型コロナウイルス」の影響について、現在のイタリア・ミラノの最新情報を以下にお知らせいたします。
1年前の全面的ロックダウンの後、イタリアでは感染拡大の度合いに準じて各州を色(レッド、オレンジ、イエロー、ホワイト)で区分し、市民生活や商業活動などの規制を段階的に緩めて行きました。
ミラノのあるロンバルディア州もここ1ヵ月ほどイエローゾーンになり、レストランやバーも時短営業を再開させておりましたが、感染力の非常に強いイギリス型、南アフリカ型などの変異株が見つかり、第3波が押し寄せてきていると懸念されるため、2021年3月01日から再びオレンジゾーンに戻ってしまいました。
その州知事令が発出される直前の2月最後の週末、春のような陽気だったことも手伝い、ミラノのナビリオ地区の屋外にてゲリラ的なパーティが開かれ、マスクもしていない若者たちがお酒を片手に大騒ぎし、しまいには殴り合いのけんかまで起こり、大問題となりました。
責められるべきはもちろん騒いだ若者たちが一番ですが、そこまで人が集まる前に、それを規制する警察官などが配置されていなかったことで、ミラノ市のサラ市長に抗議が殺到し、翌日には集まりの中心になる市内の各ポイントにブロック塀とともに出入りを規制する警官が配置されました。
最近では州をゾーン分けするだけでなく、その中でも住民の数に対して感染率の高い県や自治体をレッドゾーンに特定することにより、大都市部の商業を少しでも動かそうとする動きも見られます。
規制強化型オレンジという、限りなくレッドに近いオレンジゾーンという新しい区分も出てきました。
そんな中、先週行われていたミラノコレクションは今回もデジタル配信となりました。
各メゾンも最近では撮影場所、方法にもこだわりを見せ始めています。
一方、ワクチン接種については、ロンバルディア州は最初から他州に比べて出遅れており、すでに受付の始まっている80歳以上の高齢者への接種日の予約案内すら未だ全員には届いておりません。システムが完全に整備されていないためか、接種予約時間を過ぎてから本人に案内メッセージが届くという混乱まで起きています。
6月中には全員への接種完了を目指すと宣言しておりましたが、状況は不明です。
これから少しでもペースが上がっていくことを願うばかりです。
ロンバルディア州の規制が厳しくなる一方で、サルデーニャ島は3月01日から初のホワイトゾーンになりました。それでも、インタビューに答える人たちは皆マスク姿を守り、一部の人からはホワイトゾーンにするのはまだ時期尚早ではないかと懐疑的な意見もありました。
以上、ご注意ください。