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豪州、コロナ後初の商談会、国境開放時には大規模プロモーションも

TA北アジア地区局長のアンドリュー・ホグ氏

往来再開に向けたプロモーション戦略は?

 往来再開の時期は未定だが、TAとしては国境開放への道のりを「国境閉鎖」「部分的な国境閉鎖」「国境開放」の3段階に分け、最初の国境閉鎖を「ディフェンドフェーズ」、以降の2段階を「アタックフェーズ」として位置付け。

 このうち現在のディフェンドフェーズでは、旅行先として「豪州をいつも心に留め置いていただけるようなメッセージを発信」することとし、旅行のヒントになるようなコンテンツをSNSで発信したり、賞品が当たるキャンペーンを実施したりしている。

 そして、今後のアタックフェーズでは、デスティネーションとしての安心安全と、豪州が日本人旅行者を歓迎することをメッセージとして発信することで、消費者の行動を後押しする計画。TA北アジア地区局長のアンドリュー・ホグ氏は、「コロナ後にはこれまで以上に多くの日本人旅行者をお迎えできる可能性ある」と語り、「スピード感とスケール感を持って観光の再開に取り組む」と強調。大規模なプロモーションも計画しており、数ヶ月以内に詳細を説明できるようになるとの見方を示した。

日本市場での方針を説明したTA日本支局パートナーシップマーケティングエグゼクティブの木下百合氏

 より具体的には、国境開放の6ヶ月前から投資を増やして存在感を強め、渡航意欲を高められるようにし、2、3ヶ月前に入ってからは業界のパートナーと連携しながら需要を旅行予約に変換させていく考え。

 旅行業界向けには、現ディフェンドフェーズに引き続いてトラベルビジョンの読者約5万8000人に対する毎月のメールマガジン配信や、ウェビナーやオージー・スペシャリスト・プログラム(ASP)での学びの機会の提供を継続するだけでなく、主要都市でのセミナーや研修旅行を計画しているという。