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台湾の新興航空会社スターラックス航空、コロナ禍でも日本就航で積極路線展開

昨年12月には台北/関西・成田線に就航
日本の旅行会社と関係強化を

― 現在、新型コロナウイルスの影響で世界の航空業界は困難に直面しています。そのなかで、新規就航を果たし、路線を拡大しています。その背景を教えて下さい。

 主に2つの理由があります。もちろん、当社にとっても新型コロナウイルスの影響は大きいですが、まだ小さな航空会社で便数も従業員も少ないため、大手航空会社と比較すると、その影響は大きくありません。大手航空会社は雇用を維持していくだけでも大変ですが、小さな航空会社だからこそ、困難な時期でもアグレッシブに事業を展開できると思います。

 また、いずれは海外旅行市場は復活すると思いますが、旅行者が戻ってきたときに、JXのような新興航空会社が、準備を始めたのでは遅いという判断があり、ライバル会社が国際線を大幅に縮小している現状の中、出発でも到着でも有利な時間帯の発着枠を獲得できる点も大きいと思います。ライバルとの競争を最小化したうえで、実績を積んで、知名度を上げていくことが大切になります。

 今年、日本では東京オリンピックの開催を控えています。それを機に日本マーケットが復活に向けて動き出し、今年の年末までに日台間の自由往来が可能になることを期待しているところです。

―現在、出発前検査を実施する航空会社もあり、またワクチン接種も各国で始まっています。海外旅行再開に向けて、何がカギとなるとお考えですか。

 やはり各国の政策がカギになると思います。私自身も、家族に会うためにできれば台湾に一時帰国したいと思いますが、台湾では引き続き海外からの渡航者に対して14日間の自主隔離期間が求められ、日本でも同様の措置が取られている。そういう状況だと海外旅行の再開はなかなか難しいでしょう。台湾では今のところ感染の抑え込みに成功していますが、台湾の人たちは依然として海外旅行に対してナーバスになっています。国際航空運送協会(IATA)では、国際線が正常に戻るのは2024年頃と予測していますが、まだ先行きは見通せないのが現実ではないでしょうか。