中国渡航のいま―貿易会社 北京駐在員からの寄稿

  • 2020年12月23日

隔離先ホテルへ移動

マイクロバスにて5人一緒に移動

  • 荷物も座席に
  • 運転席とはビニールで遮断。運転手も勿論防護服

隔離

隔離ホテル:
大連昱聖苑国際酒店 4ツ星 空港から車で約25分

  • 「当ホテルは政府指定の感染予防対策ホテルです。
    感染対策規則を守り、勝手に歩き回らないようにしてください」

チェックイン:
パスポートを渡すだけでサインの必要なし。日本人には日本語の「ご案内」を渡される。日本語のできるスタッフが担当。支払いについては説明はあるが、その他は後で案内をよく読むようにとのことで、手際よい。支払いを済ませた人から部屋へ移動。わからないことがあればその場で質問できる。

※「ご案内」内容のポイント
費用:先払い
①部屋代550×14日=7700元(部屋は基本的にスタンダードルーム)
②抗体検査 94元
PCR検査 95元
計=189元
合計:7889元 ①②は別々に支払い、領収書は最終日に発行

体温測定:毎日9時、15時に自身で測定し、自身で記録する

検査:抗体検査 チェックイン後1週間

PCR検査:チェックアウト3日前

チェックアウト時報告書の受理:隔離解除報告書、隔離間に行った検査結果報告書が渡される。これらは次の居住地で必要になる。

  • 写真左・中央 ホテルの「ご案内」
  • 体温記録表

  • 写真左・中央・右
    隔離中の飲食物の注文リスト

隔離環境

部屋
四つ星ホテルだか、同じ四つ星の北京キンロンタンと比べると古く、ランクは下。スタンダードでも十分すぎる広さがあり、通常ホテルにあるアメニティは全て揃っていて、問題はない。14日間部屋の掃除、シーツの取替は接触を避けるため勿論なし。

指定された部屋は13F。窓もあり、上部が少し開けられ、空気の入れ換えも可。展望も得られるので閉塞感はない。

食事
時間になると、入口外の椅子に置かれ、ノックの合図がある。すぐに出ても人影はなし。
「ご案内」では、朝食7:00~、夕食17:00~、となっていますが、実際は朝食7時半過ぎ、夕食17時前に来ることも多い。

メニューは中華。お弁当で、更に冬ということもあってか、基本的に冷めています。しかし内容は豊富で志向が凝らされ、栄養的にも肉、海鮮、野菜、果物(リンゴ、バナナ、みかん)とバランスがとられていると思います。 完全に同じもののリピートではありませんが、一週間で一巡の感あり。

  • 朝食(粥)
  • 昼食
  • 夕食

こんなメニューもありました。

  • 朝食の定番
    豆乳&油条(揚げパン)
  • 東北料理 水餃子。
    せっかくの水餃子もやっぱり
    冷めていたので、お湯を沸かして
    湯通ししてから頂く。
  • うどん!冷めた上にのびのびでしたが、
    味はまずまずで、ありがたかった。

その他
入室2日目=14日隔離初日に、今後14日に必要な日用品の配布あり

  • 飲用水
  • スリッパ、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ゴミ袋、
    歯ブラシ、ボディーソープ、シャンプー、石鹸、消毒液

 隔離ホテルに入るまでの一連の手続きは煩雑ではありますが、特に中国側は、空港~ホテルスタッフまで全ての関係者が防護服を着、見た目には異様なものの、数か月も毎日対応しているためか、手際よく、慣れた感じで威圧感もありません。

 日本、中国とも、渡航者の絶対人数より、スタッフの人数の方が多いほどで、全てにおいて無駄な時間はなく、パスポートコントロール、預け荷物の引き取りに大変な時間を要する平時より楽な面もあります。 しかし重要なのはコロナに感染していないことで、まずは日本での検査の結果が全てです。これが問題なければ、その後の手続きもほとんど問題はありません。ただ人数は少ないとはいえ、他国からの入国者が通過する国際空港を利用し、目的地についても検査が数回あるため、渡航中の感染予防に関する注意にはストレスがかかります。

 ホテル内では何かあれば、日本人担当スタッフとWechatで連絡が取れ、十分な対応が採られていると思いますので、健康を害さない限り大きな問題はないと思いますので、ご安心ください。