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【GDS座談会・後編】コスト削減、NDC開発の現状は?完全回復はあり得る?

「鉛筆1本から見直し」、コミュニケーション強化も
アクセスからアマデウスへの移行も順調

NDCの状況はいかがでしょうか。BSP精算が可能かなど、旅行会社側にはまだ分からないことも多い印象です


植村 当社はNDCに対して2つのモデルを持っていて、トラベルフュージョンのアグリゲーターモデルとセーバーによるGDSモデル。航空会社の希望で、マーケットへの展開を進めている。インフィニとしてはマーケットがどちらの流れになるかを見ている。



岡安 10社強の航空会社と開発を進めている。カンタス航空(QF)、シンガポール航空(SQ)、アメリカン航空(AA)、ユナイテッド航空(UA)など。旅行会社とのパイロットテストを、端末を使っていただく場合とAPIでつなぐ場合それぞれについて始めている。旅行会社には、NDCと非NDCのコンテンツを合わせてあまり意識せずに使っていただける。

 すでに旅行会社に定着している精算手法が受け入れられないと旅行会社へのNDCチャネルの浸透は進まないので、こうした点も念頭に置いて航空会社と調整している。



竹村 現在実装が完了しているのはアメリカン航空(AA)で、今後SQとフィンエアー(AY)、QF、エールフランス航空(AF)、UA、キャセイパシフィック航空(CX)、日本航空(JL)が稼働する。

 現在の我々のアドバンテージは、IATAによるレベル4の認証をITプロバイダとしてもアグリゲーターとしても取得していること。それによって予約だけでなくキャンセルやリファンドといったアフターケアも含めて、アマデウスのプラットフォームの中でNDCを使っていただける。サービスレベルが格段に上がってきている。

 精算がBSPかどうかは航空会社によるため一概に言えない。

アクセスからのアマデウスへの移行状況は


竹村 アクセスに限らず他GDSからの移行が順調だ。理由はいくつかあるが、まずJLから推奨GDSとして指定いただいたことで、日本市場で求められるやり方をしよう、求められるソリューションがないのであれば作ろうという意識、覚悟を持てるようになった。「Amadeus URI-Pro」を稼働できたのはその一例だ。

 「これがあれば便利」「海外ではそうかもしれないけど日本ではこう」という部分に対して、「我々のやり方に合わせてください」ではなく「分かりました」と言えるようになったのは大きい。

 またサービス力でも、日系CRSの優れた顧客サポートを学んでいて、それも不安解消に繋がっているのではないか。

セーバーとの取り組みはいかがでしょうか


植村 これまでセーバーが契約していた旅行会社様もINFINIが窓口になった。新しいお客様への営業はコロナ禍もありまだあまりできていない。セーバー、インフィニ、2つのGDSでお客様のご要望にお応えしいくよう、営業力を強化してやっていきたい。

アポロからガリレオへの移行は


岡安 会社数ベースだと75%の移行が完了している。来年以降は具体的にガリレオに移行するとどんな良いことがあるのかをお示ししていく計画だ。