『地球の歩き方』 新型コロナウイルス感染症にともなう旅行者の第三回意識調査を実施

  • 2020年10月26日

【プレスリリース】海外旅行を検討開始するタイミング、予定していた旅先候補、PCR検査と海外旅行。これからの旅のスタイル、旅先選びはどう変わる?

~持続可能な観光~
●持続可能な観光が今後の観光産業にとって大きなテーマ。「社会・地域への貢献を意識できる旅先を選ぶ」との設問に「今後そうする」22%。「現在もそうしている」23%とあわせて約4割がこのテーマを意識するとの結果となった。

Q.社会・地域への貢献を意識できる旅先を選ぶ。

●「自然が豊かなところ、地球環境を考えられる旅先を選ぶ」との設問には「今後そうする」24%、「現在もそうしている」41.4%。併せて約65%がこのテーマを考えて旅先を選ぶと回答。

観光局、旅行会社、旅行メディアなどから、これらのテーマでの継続した情報発信が求められる。

Q.自然が豊かなところ、地球環境を考えられる旅先を選ぶ

9.移動手段としてウーバーやリフトなどのサービス、レンタカーの利用について

●ウーバーやリフト、グラブは「利用したことがあり、今後も利用する」21.6%、「まだ利用したことはないが使ってみたい」32.5%。

Q.海外でウーバーやリフト,グラブなどの利用について

●レンタカーは「利用したことがあり、今後も利用する」26.6%、「感染症対策や利便性の点からまだ利用したことはないが、利用してみたい」はあわせて計13%の回答。

ウーバーやリフト、グラブは利用方法の詳細な説明が今まで以上に告知されることにより、今後マーケットの拡大が想定される。

レンタカーは他人との接触が少ないことや自由に行動できる利便性などをアピールすることにより、今後利用者の増加が期待できる。

Q.海外でのレンタカーの利用について

10.ワーケーション(*)について

●「体験してみたい、体験済み」は40%。これを年代・性別でみると、40歳代以下(20-39歳)に興味、関心が高く、特に30-39歳代男性に、最も強い関心が見られる。

今後、国内外のリゾート施設などで新たなマーケットが広がることが期待されているワーケーションの展開。反応の高いターゲットへの告知・展開が鍵になりそうだ。

Q. ワーケーションについて

「体験したい、体験済み」と回答者の内訳

「体験したい、体験済み」回答者の年代・性別分布

*仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた言葉。旅先に滞在しながら、テレワークなどを活用し仕事をすること。

<おわりに>

 三回目となるこの調査、GOTOトラベルキャンペーンに10月より東京都も追加され、国内旅行の動きが顕著になってきました。

 一方でコロナによる海外渡航制限が続き、「14日間の自己隔離」と「渡航したい国・エリアでの入国制限」がなくならないと海外旅行検討に入れない、との結果になりました。

 自由記入欄には多くの声が寄せられています。「日本全国を旅するようになって、再発見が多い」というコメントの一方、「行きたい場所や国に行けないというのがこんなに辛いとは思わなかった」、「旅行は怖い。こんな気持になったのは初めて」。「海外の友人に会えないのは辛い」、「自分が感染するだけでなく、うつしてしまう危険性を考えると心から旅を楽しめない」。「自由に渡航できなくなって、海外旅行がどれだけ楽しみや生きがい、ストレス発散になっていたか痛感している」、「唯一の楽しみである海外旅行ができなくなり働く気力が湧かない」、「自分へのご褒美がなくなってしまった」など、今までは自由に海外旅行できていたことへの感謝の気持ちと現実への悲痛な気持ちが入り交じった長文のコメントが多く書かれていました。

 また、「受け入れる国がどう対策をしているのかを調べて旅行したい」、「旅先でアジア人への差別が心配」などの不安を解消するため情報収集をしっかりして旅したいという意向も多く見られます。各国・地域の観光局や旅行会社などからの情報発信が引き続き求められています。


 PCR検査機関のTVCMが放映され、ハワイ州が日本の検査基準での受け入れを表明 (10/15)、成田空港に検査施設の設置が発表(10/22)、などの情報が出ていますが、20~30歳代女性には旅行に行く際の「自費での検査」に否定的な結果となりました。

 PCR検査陰性証明書提出によるビジネス渡航が徐々に解禁され始めましたが、安価な検査とともに、「検査なく」海外観光旅行に行ける日が一日でも早くくることが待ち望まれています。

アンケート回答者 基本属性