ウィズコロナの現地レポート、カナダ編-世界の「今」を駐在員の視点から
トロント
空港はまだ乗客及びスタッフ以外はターミナル内へ入れません。
トロントはオンタリオ州の経済再開フェーズ3に入っており、CNタワーやカサロマなどの観光箇所もオープンをしています。事前予約制を敷いているアトラクションが多くなりました。
カナダ国内でも観光・ホスピタリティ業界で自社の安全宣言を発表する会社が増えてきていますが、オンタリオ周辺のバスサービスを提供しているTOKコーチラインズ社では、ディープクリーン&ライドセーフプログラムを発表しました。
通常の清掃作業に加え、車内の高頻度接触部分は特殊クリーナーで清掃、手が届かないエリアは高圧ミストでの清浄を行います。
車内の運転席シールド、滅菌ジェルの設置、および乗客のマスク着用義務の他、ドライバーはフェイスマスク、手袋、フェイスシールドを与えられ、常時マスクの着用をすることに加え、作業によりこれを併用します。
また、車内空気清浄システムにより車内の換気が行われるだけでなく、紫外線滅菌ランプを併用し、乗客の皆様の安全を確保します。
ナイアガラ
ナイアガラはオンタリオ州の経済再開フェーズ3に入り、ほとんどのビジネスがオープンしています。
クリフトン・ヒルの繁華街でも、一部クローズしているビジネスもあります。
屋内の集会は50名まで、屋外は100名まで。屋内はマスク着用必須です。
レストランではテーブルの間隔を2m以上離して営業しています。
ナイアガラの滝周辺は週末のみ、カナダ人の観光客で賑やかです。
ホーンブロワーナイアガラクルーズは1船につき90名まで乗船可能となり。乗船員を合わせて100名で運航中です。
⑧ホーンブロワーナイアガラクルーズカナディアンロッキー
バンフのダウンタウンでは、7月31日よりマスク着用が義務付けられました。
バンフ近隣の観光地は、主に州内、カナダ内からの観光客で混雑をしています。
レイクルイーズ、モレーン湖は自然の中のドライブやキャンプ目的の観光客で、昨年以上の混み合いともいえる状態で、早朝に出発しなければ、同日中の観光も儘なりません。
コロンビア大氷原観光の目玉である雪上車は、7月末に起こった雪上車滑落事故後、現在も運休となっています。
プリンスエドワード島
グリーンゲイブルズハウスのトレイルを含む敷地内入場は50人までの規制があります。
またビジターセンター内には10名まで、グリーンゲイブルズハウスの家の中も10名までと制限されています。
ビジターセンターのチケット売り場には、アクリル板で仕切られています。
グリーンゲイブルズハウスに入るまで少し待ちますが、基本的に一階の観覧客が二階に移動したら、一階に1グループ入れるというような接触を最小限にする入場ルールが敷かれています。
現在プリンスエドワード島州ではアトランティックカナダの住民のみ自由に往来可能、(事前オンライン申請要)また島内に個人の別荘などを持っているカナダ人は事前申請と承認がもらえれば入州を許可されるという状況で、観光客は少なめです。
赤毛のアン関係のアトラクションで、グリーンゲイブルズ郵便局以外はオープンしていますが入場人数制限等運用ルールは各所の一存となっています。
例年8月の観光ピークに比べ少ないものの、人や車の量など街中の雰囲気は通常通りに戻ってきています。
マスクは2mのソーシャルディタンスを遵守できない場所での着用を推奨されますが、義務ではないため、着用している人はそれほど多くはありません。ただ、ホテルなど場所によってはマスク着用必須になっている場合もあります。
レストランは現状50席まで着席可能です。
テーブルを2m以上離し、一つのテーブル着席制限が10人まで、接触トレーシングのため各テーブルの中の誰か1人の名前と電話番号を記録するなど細部に至るルールが決められています。