【コロナに負けず】Klookマーケティングディレクターの山崎真宏氏

-タビナカの予約プラットフォームについては、国内外に多くの競合他社が存在しますが、今後の差別化はどのように進めますか

山崎氏 山崎 Klookの強みは何といっても「モバイルファースト」で、モバイルのUIとUXが優れていることから、1回使っていただければその後のリピート率は高い。モバイル経由の購入率が75%に上る旅行予約プラットフォームは、他に例がないと思う。

 また、サプライヤーとの商品開発では、すでに訪日旅行に関して実績がある。これから国内旅行商品を拡充していく上で、相乗効果のある商品開発が可能になると考えている。

-Klook の5年後や10年後について、どのようなビジョンをお持ちですか

山崎 まず、日本においては予約や体験、決済などのすべてをスマホ1つで完結できる環境を作りたい。現在はタビナカの体験商品を中心に提供しているが、来年以降はさらに身近なライフスタイル商品にも参入するので、より便利にさまざまな体験を提供できるプラットフォームへと進化させていく。プラットフォーム開発については内製化に限らず、他社との協働など、さまざまなオプションを検討している。

 また、現在の日本市場については訪日旅行の取り扱いが多いが、将来的には訪日・海外・国内の3つの割合がほぼ同程度になれば理想的だろう。今回のコロナ禍もあり、Klookは現在、各国で国内旅行市場に力を入れている。

-日本の業界関係者に伝えたいことはありますか

山崎 業界全体でデジタル化を進めるべき、と言いたい。今回のCOVID-19の拡大によって、デジタル化による恩恵は非常に大きいという事実が、社会に浸透したと思う。新しい生活様式における人間同士の非接触に役立つだけでなく、予約などを事前にオンラインで済ませることによって、移動や時間の無駄を減らすことができる。時間を有効に使えばタビナカなどにおいて、さらに多くの貴重な体験ができるようになる。

 また、旅行業界は短期的な売上ばかりを求めるのではなく、長期的な視点でサステナビリティの向上に取り組み、観光客の分散や、幅広い商品のアピールなどに努めるべきだと思う。今後は業界を挙げて、特にFITを意識した取り組みが必要になってくるだろう。

-ありがとうございました