JTB、3月の取扱額はコロナで63%減-19年度は7%減に

  • 2020年6月3日

 JTBグループ11社(※)の今年3月の総取扱額は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて前年比62.7%減の575億3400万円と大きく落ち込んだ。内訳は海外旅行が82.4%減の89億7900万円、国内旅行が50.5%減の458億8700万円、訪日旅行などの国際旅行が74.4%減の26億6800万円。

 海外旅行のうち団体旅行は79.6%減で、このうち一般団体は73.6%減、教育団体は86.1%減。企画商品は78.2%減で、このうちルックJTB・JTBお買得旅は81.1%減、メディア企画商品は82.8%減だった。

 海外旅行全体の取扱人数は81.9%減。ルックJTB・JTBお買得旅については83.8%減で、方面別では最も下げ幅の小さかったハワイでも67.2%減となるなど、全方面が大きく落ち込んだ。3月の出国者数に占めるJTBグループのシェアは、4.1ポイント増の18.8%だった。

 国内旅行のうち団体旅行については、一般団体が18.9%増となったことから、教育団体は89.5%減だったものの全体では0.4%増の微増となった。企画商品は75.4%減で、このうちエースJTBは75.5%減。エースJTBの取扱人数は76.0%減で、方面別では最も下げ幅の小さかった東北でも58.0%減となった。

 なお、2019年度(19年4月~20年3月)の累計の総取扱額は6.9%減の1兆5771億4000万円。内訳は海外旅行が8.2%減の5448億2600万円、国内旅行が7.2%減の9344億4300万円で、国際旅行のみ5.8%増の978億7100万円と増加した。