ANAとJAL、中国路線のさらなる運休・減便を発表、4日に続き

  • 2020年2月6日

 全日空(NH)と日本航空(JL)は2月6日、揃って日本/中国間路線の期間運休や減便などを発表した。4日の発表(関連記事)に続くもので、新型コロナウイルスの感染拡大による航空需要の減少に加えて、一部の国々において中国滞在歴のある人の入国を制限する動きが見られることから、中国に滞在した運航・客室乗務員が入国できず運航便の維持に支障をきたすケースを回避する。

ANAは上海線など大幅に縮小、関空/香港線も運休

 NHはこれまで、3月末までの成田/武漢、北京線の運休と、羽田/北京線の減便のみを発表していたが、新たに上海線などの大幅な縮小を発表。このうち成田/上海(浦東)線については、1日3便のうち1便を2月10日から3月28日まで運休し(浦東発はそれぞれの翌日)、残り2便は機材を小型化する。

 羽田/浦東線については、1日2便のうち1便を2月10日から3月28日まで運休(浦東発はそれぞれの翌日)。関空/浦東線についても1日2便のうち1便を2月10日から3月28日まで運休し、残り1便を小型化する。

 1日1便の成田/杭州、瀋陽、成都、広州線、関空/青島、大連線(成田/成都線のみ2月17日までは週4便)については、いずれも2月10日から3月28日まで運休(成田/瀋陽、成都、広州線の現地発はそれぞれの翌日)。1日1便の成田/厦門線は2月10日から3月28日まで週4便に減便し、1日1便の成田/青島、大連線は同期間の使用機材を小型化する。

 そのほか、1日1便の関空/香港線についても2月17日から3月28日まで運休することを発表した。1日1便の成田/香港線、1日2便の羽田/香港線については変更しない。

JALは運休予定の3路線を前倒しで減便

 JLは2月17日から3月28日まで、1日1便の成田/北京線を運休(北京発便は2月18日から運休)、1日2便の羽田/北京線を1日1便化(北京発便は2月18日から減便)、1日3便の成田/浦東線を運休することを発表していたが、これら3路線の運航便の一部を、2月6日から前倒しで減便する。対象は北京発羽田行きのJL020便、北京発成田行きのJL860便、浦東発成田行きのJL872便で、いずれも北京または浦東に夜間駐機し、翌朝に現地を出発している。