旅行会社はひと味違った提案を-南アフリカでMICEや修学旅行が顧客に刺さる理由[PR]

  • 2020年1月16日

南アフリカでMICE・修旅・研修旅行の可能性を探る
SDGsの実例や非日常を体験できるデスティネーション

 海外旅行をレジャーの一つとして普通に楽しむようになった日本人だが、その分だけ旅の感動を味わうハードルは上がっている。ありきたりの旅行では満足しなくなった日本人旅行者にとって南アフリカは、まだ知らない土地を旅する興奮を味わわせてくれる数少ない旅先の一つ。未知だからこそ魅力が光る。そんなデスティネーション、南アフリカのMICEや教育旅行の可能性とは。

未知だからこそ魅力的な南アフリカ

南アフリカ観光局アジア太平洋地区ハブヘッドのマンスール・モハメッド氏

 2018年に南アフリカを訪れた日本人は2万7541人。年々増加傾向ではあるが、2018年の日本人出国者数に占める南アフリカ旅行者の割合は0.15%ほど。しかし世界的に見れば南アフリカは年間1000万人以上の旅行者が訪れる人気デスティネーションだ。

 たとえばヨーロッパからの旅行者数は年間160万人を超えている。とくにMICEデスティネーションとして人気が高く、南アフリカ観光局アジア太平洋地区ハブヘッドのマンスール・モハメッド氏によれば「ヨーロッパの英国やドイツ、あるいはアメリカのMICE市場において、南アフリカはトップデスティネーションに位置付けられている」という。

 欧米で人気が高い背景について同氏は、「南アフリカは比較的人気が高いデスティネーションだが、それでも欧米からの距離は遠く手軽なデスティネーションではない。しかし、だからこそ『自分ではなかなか行けない旅行先』であり『インセンティブをはじめとするMICEで行ってみたい旅行先』として注目され、オーガナイザーにとっては参加者のモチベーションアップなど、最も重要な目的を達成できる点が評価されている」と説明する。この辺りの事情は日本市場に置き換えても全く変わらない点だろう。

 またモハメッド氏は「個人のホリデイツアーと異なり、MICEの目的地は、距離で決まるというより多人数を受け入れられるホテル、イベント会場、フライトの有無といったインフラの有無が重視される。その条件を満たせば、むしろ誰もが行く旅行先より未知のデスティネーションが喜ばれる。それに南アフリカのように人生を変える旅行体験ができるデスティネーションは数少ないから価値がある」とも付け加える。そして「だからこそ日本でも南アフリカへのMICE需要を拡大していく余地も可能性も大きいと」としている。

コスト面も意外に割安

 MICEの予算についても、漠然とイメージするより低く抑えられる。距離が遠い分だけ航空運賃が若干高くなるが、その代わりランド費は安く抑えることができる。というのも南アフリカの通貨であるランドの対円レートが安値で安定しており、日本から見れば円高メリットを享受できるからだ。実際に2019年に実施された300名規模のインセンティブツアーの事例では、1人当たりのボトム予算25万円で実現している。

 コストを抑えるだけでなく、逆にVIPには1泊10万円、あるいは20万円といった高級ロッジを宿泊施設として用意することもできる受け入れ能力の幅の広さも、欧米富裕層が多く訪れる南アフリカの特徴だ。

 南アフリカ観光局では日本におけるMICE需要拡大のため様々なサポートプログラムを用意している。たとえば旅行関連事業者のMICE研修旅行への協力や、オーガナイザーが下見旅行をする場合の現地プログラムに関する支援など、準備・企画段階からサポートが可能。プログラムに現地企業の視察を組み込む場合は、企業側との橋渡し役を務めることもできる。

 また実施段階では、イベントサポートとの一環として、たとえば講演会のキー・スピーカーの手配やギブアウェイの提供など、グループサイズに合わせてさまざまなサポートプログラムを用意している。

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