電通とTrip.comが提携、中国人富裕層に地方の魅力アピールへ

 電通とTrip.comグループは12月4日、戦略的業務提携を締結した。世界4億人の会員を持つ世界最大手のTrip.comグループは、中国国内で3億人超の会員を有するCtrip(シートリップ)を展開し、流通や販売の知見、中国人インサイトを有している。電通の地域グループ各社のネットワークを活用した地域ブランディングやプロモーション活動を掛け合わせ、日本の文化・歴史・料理・芸術などといった、中国人がまだ知らない日本の旅行資源の開発や、全国各地方への訪日中国人の増加を目指す。

連携協定書を交わす株式会社電通 執行役員 山岸紀寛氏と Trip.comグループ CMO 孫波(ソン・ハ)氏(左から)

 戦略的業務提携の第1弾として、Trip.comグループが有する中国向けオンライン旅行サイトCtrip内に、訪日中国人富裕層に向けた上質の地方旅行体験を提供するサービスを2020年春に共同で立ち上げる。中国人にとってのいわゆる“日本旅行”の定義を、新しいものへ変化させるべく、①都市部ではなく“地方”、②唯一無二の独自性、“発見”があるもの、③目利き、通こそが知る“特別感”があるもの、を根幹に、両社が培ってきた知見を相互に生かしたサービスを提供していく。

 サービス概要

・コンセプト:日本のその地方でしか出会えない体験・モノを厳選した地方旅の高級セレクトショップ

・活用:地方自治体と連携し、訪日中国人富裕層のインサイトに適合した旅行商品の開発、販売及び各地域への送客。企業の中国人向けインバウンド課題に対応したプロモーションの実施(サンプリング、特別協賛ツアーなど)

・サービス提供開始日:2020年春


情報提供:トラベルニュース社