ロイヤル・カリビアン、功労者を表彰、50周年企画も
ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)はこのほど、都内で業界関係者を招き「パートナーズパーティー」を開催した。販売実績や認知度向上に貢献したメディアと旅行会社を表彰するもの。
日本総代理店を務めるミキ・ツーリストのクルーズカンパニー・カンパニー長の百武達也氏は冒頭の挨拶で、RCIが雑誌「トラベル・ウィークリー・アジア」の2019年度の読者投票で「ベスト・クルーズ・ライン・アジア太平洋」と「ベスト・ニュー・シップ」の2部門を受賞したことを報告。「このような賞を受賞できたことを誇りに思うとともに、皆さまに感謝したい」と述べた。
百武氏はそのほか、アジアにおけるクルーズ旅行需要が大きく伸びていることや、RCIに代表されるカジュアル船の人気が世界の大きな潮流を生み出していることを説明。「アジアマーケットを勝ち抜き、クルーズの裾野を広げて、一部の方ではなく多くの方に(魅力を)味わっていただきたい」と意気込みを語った。
来日したRCI東南アジア&シンガポールオフィス統括責任者のアンジー・ステファン氏は、今後の新造船計画を発表。まずは20年に「オデッセイ・オブ・ザ・シーズ」を、21年には22万トン級の最大客船「ワンダー・オブ・ザ・シーズ」をアジアに就航する予定で、24年までに新造船5隻を導入することを伝えた。あわせて、バハマに所有するココケイ島に続き、22年にはバヌアツのレレパ島もプライベートアイランドとして提供を開始することを紹介した。日本市場については、18年から今年にかけて22%増の伸びを示し、「今年から20年にかけても同様の伸びを期待している」と述べた。
最後にミキ・ツーリスト・クルーズカンパニー・マーケティング担当の佐々木彩乃氏は、11月11日から12月10日までの間に対象商品を成約した人に、記念品や割引サービスを提供する「RCI50周年記念キャンペーン」を実施することを発表した。このキャンペーンは主に20代の若年層へのアプローチを強化するためで、渋谷の大型ビジョンや映画館でのCM、YouTube、SNS広告などで告知するという。
受賞したメディアと旅行会社は以下の通り。
ロイヤル・カリビアン・インターナショナル アワード
項目 | 社名 |
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ベストメディアパートナー賞 | |
メディア | 上田寿美子氏 |
受賞理由 | 関係者のみならず、長年にわたり周知活動をしており、近年ではTBSテレビ「マツコの知らない世界」で世界最大オアシスクラスのハーモニー・オブ・ザ・シーズを紹介。また個人的に受けている講演の際にも積極的にロイヤル・カリビアンの斬新な船内施設やエンターテイメントについて語っていただいた。メディアという枠を超えて実際の販売にも多大な功績を残していることを評価した。 |
ベストアドバタイズメント賞 | |
メディア | 鈴川絢子氏 |
受賞理由 | 吉本興業に所属し、芸人として活躍する一方、近年ではチャンネル登録者数73万人を超えるユーチューバーとしても活動。再生回数2000万回を超える動画もあり、主にファミリー層から多大な支持を得ている。ロイヤル・カリビアンで1番の人気商品であるシンガポール発着クルーズに家族で乗船し、ユーチューブを通じてロイヤル・カリビアンのブランドがいかにファミリー層と親和性があるかをPRした。多くのクルーズ未経験者が抱くであろうクルーズに対する高い敷居を下げ、気軽に楽しめる旅行であるというクルーズ本来の魅力を幅広く認知いただいたことを大きく評価。 |
ベストパフォーマンス賞 | |
旅行会社 | 阪急交通社 東日本営業本部 クルーズセンター |
受賞理由 | 東京、大阪、名古屋、福岡など全国各拠点から商品造成による全国各地発着型商品を拡充したことに加え、それら各地発着商品をハブ拠点とし、さらなる周辺都市からの集客も実現した。 |
ベストパフォーマンス賞 FIT部門 | |
旅行会社 | ベストワンドットコム |
受賞理由 | 日々変動する料金やプロモーションなど、いち早くウェブを通じてマーケットへ告知展開し、ロイヤル・カリビアンが配船されているデスティネーションのほぼ全ての方面においてバランスよく集客した。また数多くある旅行会社の中でもフライ&クルーズのFITにおいて一番の実績を上げた。年々増加傾向にある様々な商品群を求めるFIT顧客層の取り込みにおいて成功をしている実績を評価。 |
ベストパフォーマンスグロース賞 | |
旅行会社 | クルーズのゆたか倶楽部 |
受賞理由 | 2019年度のロイヤル・カリビアンのオセアニアをメインターゲットとし、全商品の航空座席をプレミアムエコノミークラスにすることによってカジュアル客船とのコラボレーションに成功。ビジネスクラスでは届きづらかったバルコニーやスイート客室の集客にもつながることによって、前年対比200%の送客実績を残し大きく貢献した。 |
ベストユニークプロダクト賞 | |
旅行会社 | 近畿日本ツーリスト 首都圏 横浜支店 |
受賞理由 | 2018年よりシンガポール発着のボイジャー・オブ・ザ・シーズにおいてフラクルーズといったテーマクルーズのツアーを造成。フラの聖地ハワイへの旅行需要が高いフラダンサーに、3000人を超える多国籍の乗船客の前にフラを披露するといった特別感を提供した。また2020年にもフラクルーズの催行が決定し、ロイヤル・カリビアンが求めるテーマクルーズの開拓に大きく貢献したことを評した。 |
ベストパイオニア賞 | |
旅行会社 | コープトラベル |
受賞理由 | 北海道エリアに向けたシンガポール発着クルーズをメインにオセアニアやカリブを含めた商品展開をおこない、社交ダンスのグループや一般の募集ツアー、定期的な説明会の実施など、常に他社に先駆けた商品展開でロイヤル・カリビアンの販促に力を入れていただいた。結果として前年比で倍増するほどの送客となり、北海道エリアでの新規顧客を含めたマーケット拡大に特に貢献したことを評価。 |