韓国、MICEセミナー開催、支援制度も充実でインセンティブ誘客へ
韓国観光公社(KTO)はこのほど「2019 KOREA MICEセミナー」を開催した。MICEの中でも特にインセンティブツアーを対象にしたもので、ユニークベニューや開催事例などを紹介した。冒頭の挨拶でKTO東京支社長の鄭辰洙氏は、2019年1月から8月までの日本人訪問者数が前年比22%増で「20代から30代の女性を中心としてダイナミックパッケージを利用する方が多かったと分析している」と報告。集計中ながら9月もプラスと好調を維持している一方、「10月に入り少し減っているため対策案を検討している」と述べた。
MICEについては「韓国と日本の旅行会社とKTOの3本柱で協力して企業の韓国への関心(を喚起し)、また新しい観光素材や施設を利用いただき、特にインセンティブツアーで韓国へ来ていただきたい」と語った。また来年が日韓国交正常化55周年ということもあり「課題もあるが、このような時こそ企業へ韓国を知っていただきたいので、旅行会社の営業の方も協力してほしい」と訴えた。
セミナーではKTO東京支社マーケティングマネージャーの伊藤清香氏より、2016年から2018年まで日本からの訪韓団体が1万名を超えており、今年も約1500名の団体の誘致に成功したことを案内。KTOと文化体育観光部が大小の団体のニーズに合わせて選定した「ユニークベニュー20選」や、景福宮の夜間特別観覧、昌徳宮の月明かり紀行などのユニークコンテンツを紹介した。また、団体支援策としてインセンティブと企業会議を対象として、10名以上2泊以上の滞在で観光地の入園料やチームビルディングプログラムなどの支援を受けられる施策も説明した。
このほか、昨年冬季オリンピックが開催された平昌がある江原道は、カーリング体験などのチームビルディングプログラムや、韓国最北端にあり北朝鮮の金剛山が見ることができる高城の統一展望台をアピール。さらに、韓国のノンバーバルショーや伝統講演など17作品などの誘引拡大を目的とする韓国講演観光協会も日本語の字幕付きで楽しめるミュージカル「あなたの初恋探します」などを紹介した。