シェムリアップ直行便就航へ、12月からスカイアンコールが成田線
カンボジアのスカイアンコール航空(ZA)は12月28日、週2便の定期便として成田/シェムリアップ線を開設する計画だ。国土交通省への申請業務を受託しているステラジャパンによれば、日本でも世界遺産のアンコールワットを訪れる旅行者が増加していることを受けての決定で、使用機材は新たに導入したエコノミークラス210席のA321-200型機を予定。カンボジアの航空会社による日本への定期便の開設は初めてで、国土交通省への運航許可申請はすでに済ませたという。
ZAは2010年12月にプノンペンで設立したFSCで、カンボジアでは第2、第3の運航規模を誇る航空会社。エコノミークラス180席のA320-200型機を5機、210席のA321-200型機を2機保有し、拠点とするシェムリアップから韓国や中国などに就航している。日本については2014年2月から19年3月にかけて、全国から約40本のチャーター便を運航した実績がある。
日本地区総代理店(GSA)については、2014年から国際チャーター専門会社のステラジャパンが務めていたが、今年7月にはグループ会社のAIR INTERに変更。利用者はほとんどが日本人、販売チャネルはリアルアージェント中心となる見込みで、BSPジャパンにも加盟する予定という。GDSについては、現在はトラベルスカイでの発券が可能で、今後は他のGDSとも契約する考え。平均ロードファクターの目標は80%以上で、次年度の冬ダイヤを目途に週4便化し、将来的にはデイリー化をめざす。
日本/カンボジア間については、2016年9月に全日空(NH)が、日系航空会社では初めて成田/プノンペン線を開設。シェムリアップについては直行便がないため、現在はベトナムやタイなどを経由して訪れる利用者が多い。2017年にカンボジアを訪れた日本人旅行者の数は前年比3.5%増の21万471人で、観光客の多くはアンコールワットを訪れたと見られている。
ZAの成田/シェムリアップ線の運航スケジュールは以下の通り。
成田/シェムリアップ線運航スケジュール(12月28日~)
便名 | 出発空港 | 出発時間 | 到着空港 | 到着時間 | 運航日 |
---|---|---|---|---|---|
ZA511 | REP | 00時30分 | NRT | 08時30分 | 水・土 |
ZA512 | NRT | 10時00分 | REP | 15時00分 | 水・土 |