羽田、米国側の配分が仮決定-DL5、UA4、AA2、HA1

  • 2019年5月19日

 米国運輸省(DOT)は5月16日、2020年夏の就航が予定される羽田国際線増枠分のうち、米国が保有する1日12便について配分する会社と路線を仮決定した。航空会社別の便数はデルタ航空(DL)が5便と最も多く、次いでユナイテッド航空(UA)が4便、アメリカン航空(AA)が2便、ハワイアン航空(HA)が1便。今後14日間は異議を待ち、さらに10日間をそれらの異議に対する返答の時間とした後、最終的な決定とする予定。

 各社が申請した路線と認められた路線は下表の通りで、DOTでは米国の公共の利益を最大化するとともに、米系航空会社としての路線の多様性なども考慮して決定。例えば、DLのシアトル、デトロイト、アトランタ、UAのニューアーク、シカゴ・オヘア、ワシントン・ダレス、AAのダラス・フォートワースは、米国のハブ空港のなかで米系航空会社が羽田路線を運航していない地点を選択した。また、UAのロサンゼルスでは、UAが成田/ロサンゼルス線を維持する方針を示していることも評価された。

航空会社就航地優先度
デルタ航空シアトル1
デトロイト2
アトランタ3
ポートランド4
ホノルル5
ホノルル6
ユナイテッド航空ニューアーク1
シカゴ・オヘア1
ワシントン・ダレス1
ロサンゼルス2
ヒューストン3
グアム3
アメリカン航空ダラス・フォートワース1
ロサンゼルス2
ダラス・フォートワース3
ラスベガス4
ハワイアン航空ホノルル1
ホノルル2
ホノルル3

 正式決定の後、各社は来年の夏ダイヤが始まる19年3月29日から90日以内に就航するよう求められるほか、就航後に90日連続で枠を使用しなかった場合は回収再配分の対象となる。(申請時の運航スケジュールなど各社の運航計画はこちら