主要49社、1月海外はほぼ前年並み-パッケージ単価1割増
観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の今年1月の旅行取扱概況によると、海外旅行を扱う47社の海外旅行取扱額の合計は、前年比0.1%増の1411億1363万円となった。同庁の聞き取りによれば、総じて欧州方面の取り扱いが好調だったが、中国・韓国などアジア方面の取り扱いが不調で、総取扱額は前年同月とほぼ同水準となった。
企業別の取扱額の1位はJTB12社計で、2.2%減の369億4719万円。2位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で2.9%増の282億6961万円、3位は阪急交通社3社計で0.5%増の169億2342万円、4位はKNT-CTホールディングス(KNT-CT)13社計で6.9%増の118億155万円、5位は日本旅行で1.9%減の83億5098万円だった。上位5位の順位は17年4月から変わっていない。
上位10社のうち前年を上回ったのは7社で、最も増加したのはKNT-CTと、25億5347万円のエヌオーイーで、ともに6.9%増だった。前年を下回ったのはJTB、日本旅行と6.3%減の26億7087万円だったエムオーツーリストの3社。
前年からの伸び率の1位は沖縄ツーリストで、87.8%増の1億269万円。2位は名鉄観光バスで64.9%増の520万円、3位は東武トップツアーズで18.8%増の16億4479万円だった。取扱額が10億円を超えた18社のうちでは東武トップツアーズが最も伸長し、次いでIACEトラベルが13.4%増の18億9755万円、トヨタツーリストインターナショナルが9.5%増の12億7534万円となった。47社中23社が前年を上回った。
海外募集型企画旅行の取扱額は2.3%減の290億4996万円、取扱人数は11.3%減の14万2810人、1人あたりの単価は10.1%増の20万3417円だった。
なお、1月の国内旅行の取扱額は1.6%増の1842億3947万円、訪日旅行は2.4%増の132億8949万円、総取扱額は1.0%増の3386億4259万円だった。国内旅行と訪日旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。