タヒチ、セミナーで多様性アピール、「パワースポット」「絶景」強化

  • 2018年10月14日

セミナー後のネットワーキングランチではタヒチアンダンスも披露された タヒチ観光局は10月、大阪、東京、広島、博多、札幌の5都市で「タヒチの島々」と題したセミナーを開催中で、10日に東京でおこなわれたセミナーでは、観光局によるデスティネーションセミナーのほかホテルと航空会社などタヒチ関連企業8社によるプレゼンテーションも実施され、旅行業界関係者120人が集まった。

 タヒチ観光局ジェネラルマネージャーのジャック・ウエノヤマ氏は「タヒチに関する情報が企画造成、販売に十分伝わっていないのが現状で、少しでもタヒチの魅力を伝えたい」と冒頭で挨拶。続いて、日本支局COOの森啓三郎氏から19年にかけてのアクションプランが示され、16年に開始したキャンペーン「マナに包まれて」を2019年も継続すると公表。9月から12月にかけてインターネットのディスプレイ広告やSNSを使い、タヒチの体験や旅行素材を映像で紹介する新しいイメージ広告を展開し、19年1月から4月の需要喚起をはかるとした。

タヒチ観光局ジェネラルマネージャーのジャック・ウエノヤマ氏 また、森氏から商品販売に向けたさまざまなヒントも提示。早期予約のメリットや写真映えするボラボラ島の魅力のほか、ダイビングやダンス目的、あるいは地元の人との触れ合いを求める層にはリーズナブルなボラボラ島以外の島を提案。さらに、ライアテア島のタプタプアテアが世界遺産となったことで、タヒチがポリネシアの中心であることを訴求できるとし、ピーアール強化のために「パワースポット」「絶景」をキーワードにテレビ番組やSNSなどで紹介していくとした。

 このほかヨットやクルーズ、ペンションなどの新素材にも触れ、エア・タヒチ・ヌイ(TN)77便が下期に火曜発となることで1泊4日、2泊5日の旅程で低料金化できることから、新しい層の掘り起こしへの期待を述べた。また、19年には販売店向けのティアレ・エージェント・プログラムをリニューアルすることも発表した。

タヒチ観光局日本支局COOの森啓三郎氏 各ホテルからのプレゼンテーションに次いで、今年日本就航20周年を迎えるTNから日本地区営業部長の池岡顕二氏が登壇。池岡氏はパペーテとイースター島間を週1便就航するラン航空(LA)と9月からコードシェアすることを明らかにし、「近日中にパペーテからイースター島、サンティアゴ・デ・チレまでの運賃を登録する」と述べた。B787-9型機の日本線への導入は19年2月となり、「来年の夏には日本線全便がB787型機となり、32席のプレミアムエコノミーが導入される」という。

  なお、同セミナーはこのあと23日に広島、25日に博多、30日には札幌で開催される。