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ANAとJAL、18年7月の国際線旅客は9.7%増、国内線は1.0%減

  • 2018年9月3日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2018年7月の国際線の運航実績で、2社の旅客数の合計は前年比9.7%増の169万901人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は6.1%増、旅客輸送量を表す有償座席キロ(RPK)は9.0%増で、利用率が2.8ポイント増の80.2%となった。

 2社のうち8月31日に発表したNHの旅客数は9.7%増の90万5512人。ASKは5.5%増、RPKは8.1%増で、利用率は1.8ポイント増の78.3%となった。旅客数ではJLを上回ったが、利用率はJLが2.6ポイント増の82.5%でNHを上回った。なお、JLは8月24日に実績を発表している(関連記事)。

 方面別の旅客数では、NHは「欧州」が0.3%減の7万4980人と前年を下回ったが、「アジア・オセアニア」は11.2%増の63万1887人、「北米・ホノルル」は9.2%増の19万8645人と増加した。利用率が最も高かったのは「欧州」で0.2ポイント減の81.3%。次いで「北米・ホノルル」が2.0ポイント増の80.3%、「アジア・オセアニア」が2.5ポイント増の75.7%となった。

 JLの方面別旅客数は、座席供給量を約1割減らした「韓国」が2.0%減の4万9860人となった以外は前年を上回った。人数が最も多かったのは「東南アジア」で5.8%増の28万6818人。伸び率の1位は昨年9月から成田/メルボルン線のデイリー運航を開始した「オセアニア」で96.5%増の1万7607人となった。利用率が最も高かったのは「中国」で、5.9ポイント増の91.7%。利用率の伸び率の1位は「韓国」で6.8ポイント増の87.3%だった。利用率が前年を下回ったのは「東南アジア」で、0.1ポイント減の80.3%だった。

 国内線の運航実績で、2社の旅客数の合計は1.0%減の618万7460人となった。ASKは4.0%減、RPKは0.4%減で、利用率は2.5ポイント増の69.7%となった。

 2社のうち、NHの旅客数は2.7%減の327万9822人。B787型機のロールスロイス製エンジンの点検に伴い国内線の一部を欠航したことなどで、ASKは5.9%減となった。RPKは1.1%減で、利用率は3.3ポイント増の68.2%。一方、JLは旅客数が0.9%増の290万7638人、ASKが1.1%減、RPKが0.5%増、利用率が1.1ポイント増の72.0%だった。