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宮崎「青島グランドホテル」の元運営が特別清算-巨人軍が使用

  • 2018年8月20日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、宮崎市で「青島グランドホテル」を運営していたグリーンアンドブルーはこのほど、東京地方裁判所から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約4億円。

 同社は1940年に宮崎市内で「旅館大淀」を開業し、63年に会社設立。86年には現在の同市青島に移転するとともに、社名を青島グランドホテルに変更し、業態を旅館から観光ホテルに変更した。客室は98室、最大宿泊人数は400人で、プロ野球の読売巨人軍が宮崎キャンプで利用するホテルとして知られ、ピーク時の92年7月期には約6億9000万円を売り上げた。

 しかし近年は客室稼働率が低下し、年間売上高は約5億円で推移。随時改装を実施したものの、過去の設備投資を含む有利子負債が膨らみ、厳しい財務状況が続いていた。宮崎県中小企業再生支援協議会に相談し、金融機関からの借入金の返済猶予などの支援を仰いだものの、改善には至らなかったという。

 業績の大幅な回復が見込めないことから、昨年8月には同名の新会社を新設し、10月に会社分割によりホテル事業を譲渡。12月には登記上の本社を東京都に移転し、社名をグリーンアンドブルーに変更するとともに、株主総会の決議で解散した。なお「青島グランドホテル」については、新設した青島グランドホテルが営業を続けている。