ANAとJAL、17年度の国際線旅客は4.6%増、利用率は微増

  • 2018年5月9日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2017年度(17年4月~18年3月)の国際線の運航実績で、2社の旅客数の合計は前年比4.6%増の1832万5922人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は4.9%増、旅客輸送量を表す有償座席キロ(RPK)は5.7%増で、利用率は0.6ポイント増の78.4%だった。

 2社のうち、5月8日に運航実績を発表したNHの旅客数は6.8%増の974万523人。ASKは7.0%増、RPKは7.7%増で、利用率は0.5ポイント増の76.3%となった。旅客数はJLの858万5399人を上回ったが、利用率はJLの81.0%で下回った。JLは4月25日に17年度の運航実績を発表している(関連記事)。

 NHの方面別旅客数は全方面が増加。人数の1位は「アジア・オセアニア」で7.1%増の674万8483人、伸び率の1位は「欧州」で9.1%増の85万9703人となった。利用率とその伸び率の1位は「欧州」で2.0ポイント増の79.1%。このほか、「アジア・オセアニア」は1.5ポイント増の75.1%となったが、「北米・ホノルル」は1.4ポイント減の76.7%と前年を下回った。

 JLの方面別の旅客数は、北朝鮮問題で需要が減少したグアムを含む「ハワイ・グアム」が3.9%減の106万6212人、韓国が前年並みの606万108人となったが、それ以外は前年を上回った。最も伸長したのは昨年9月から成田/メルボルン線のデイリー運航を開始した「オセアニア」で19.4%増の17万6943人。旅客数が最も多かったのは「東南アジア」で2.1%増の336万3346人だった。利用率が最も高かったのも「東南アジア」で、2.4ポイント増の83.1%。利用率の伸びが最も高かったのは「中国」で、5.8ポイント増の79.3%だった。

※本誌による推計値

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