関空、18年夏国際線は週1219便で記録更新、LCC率38.7%
関西エアポートはこのほど、関西国際空港(関空)の2018年夏ダイヤ期間(3月25日~10月27日)における国際線定期便運航計画を発表した。9月のピーク時の週間旅客便数は、17年夏ダイヤ比50便増の1219便となり過去最高となる見通し。このうちFSCは9便増の747便、LCCは41便増の472便で、LCCが占める割合は1.8ポイント増の38.7%となった。なお、17年冬ダイヤ比では週間旅客便数は2便増となる。
方面別で便数が最も多いのは韓国で、17年夏ダイヤ比18便増の345便となった。ジンエアー(LJ)が昨年12月から仁川線を1日2便増の1日4便で運航していることや、エアソウル(RS)が3月25日から、仁川線を週19便から週21便に増便することなどが要因。
2位は中国で9便増の335便。中国南方航空(CZ)が3月28日から、17年冬ダイヤでは大連経由で運航していた武漢線を直行便として週1便で運航し、6月1日からは週2便に増便する。
便数が最も増えるのは東南アジアで19便増の156便。ジェットスター・アジア(3K)が3月27日から日本初のクラーク(フィリピン)線を週3便で開設するほか、スクート(TR)が6月4日に高雄経由のシンガポール線を週3便から週4便に増便する。
ハワイは11便増の36便で、日本航空(JL)が4月27日から、ホノルル線を週7便から週14便に増便する。北米は1便減の20便で、エア・カナダ(AC)がエア・カナダ・ルージュでバンクーバー線を週1便減の最大週6便で運航することなどにより減少した。
このほか、欧州は2便増の28便に。昨夏は週5便だったエールフランス航空(AF)のパリ線が、15年夏ダイヤ以来3年ぶりにデイリー化する。なお、AFの増便により欧州線は4路線すべてがデイリー運航となる見通し。
便数が最も減少したのは「オセアニア・グアム」で、4便減の24便。オセアニアはカンタス航空(QF)が昨年12月からシドニー線を週3便で運航しているが、ユナイテッド航空(UA)が17年夏ダイヤでは週14便で運航していたグアム線を段階的に減便しており、ゴールデンウィーク以降はお盆などを除き週7便で運航する。
このほか、国内線についてはピーチ・アビエーション(MM)が3月1日に新潟線、8月1日に釧路線をそれぞれ1日1便で開設。ピーク時の4月における1日あたりの便数は11便減の67便で、LCCの占める割合は4.0ポイント減の53.7%となった。大阪国際空港(伊丹)における1日あたりの便数は17年夏ダイヤと同じ185便。