成田、19年度にLCCタミ改修、導線分離や最新検査レーンなど

  • 2017年12月3日

 成田国際空港(NAA)は、LCC専用の第3ターミナルの改修を実施し、機能強化をめざす。19年夏までに1階の到着ロビーを1300平方メートル増築し、出発導線と到着導線を分離。現在は到着客が1階で荷物を受け取った後、2階の出発ロビーを通過してターミナルの外に移動する構造となっているが、増築により到着客が1階からそのままターミナル外の連絡バス乗降場などに出られるようにし、混雑の解消をめざす。工事は18年度中に開始する予定。

 また、19年度末までに国際線と国内線の保安検査場に、第1・第2ターミナルでも導入をめざしている、最新型の検査レーン「スマートセキュリティ」を導入する。再検査が必要な荷物を自動に仕分け、トレイを自動的に入口に搬送するもので、手続き時間の短縮化や保安検査員の負担の軽減などにつながるという。

「スマートセキュリティ」のイメージ

 このほか、同じく19年度末までに、受託手荷物の保安検査用に、手荷物搬送システムと検査機器が一体化した「インラインスクリーニングシステム」も導入する。搬送中に手荷物のなかの爆発物などを自動的に検査するもので、すでに第1・第2ターミナルには導入している。