ANAとJAL、10月の国際線旅客は7.7%増、利用率79%

  • 2017年12月3日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2017年10月の国際線の運航実績で、2社の旅客数の合計は7.7%増の154万6023人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が5.6%増、旅客輸送量を表す有償座席キロ(RPK)は8.9%増で、利用率は2.4ポイント増の79.0%となった。

 11月30日に運航実績を発表したNHの旅客数は、9.9%増の81万4322人。ASKは7.2%増、RPKは10.4%増で、利用率は2.2ポイント増の76.3%となった。旅客数はJLの73万1701人を上回ったが、利用率は2.6ポイント増の82.3%となったJLを下回った。JLは11月22日に10月の実績を発表している(関連記事)。

 NHの方面別旅客数は全方面が増加。人数・伸び率の1位は「アジア・オセアニア」で11.4%増の55万8981人。利用率が最も高かったのは「欧州」で1.9ポイント増の82.7%だった。最も伸長したのは「アジア・オセアニア」で、3.2ポイント増の72.5%。

 JLの方面別旅客数は、旧盆「秋夕」の連休で日本発のビジネス需要などが減少した「韓国」が9.3%減の4万8194人となった以外は、いずれも前年を上回った。伸び率が最も高かったのは、9月1日から成田/メルボルン線のデイリー運航を開始した「オセアニア」で、40.8%増の1万8973人。次いで「欧州」が12.5%増の6万6060人と続いた。

 利用率は「中国」が11.6ポイント増の75.7%、「韓国」が7.6ポイント減の75.1%となった以外は、全方面が80%以上を記録。最も高かったのは欧州で、4.4ポイント増の85.6%だった。

 国内線の詳細は別途記載(下記関連記事)。