外務省、ケニアにさらなる注意喚起、28日に大統領就任式
外務省はこのほど、ケニアを対象に注意喚起のためのスポット情報を発出した。11月28日午前に首都のナイロビで政府による新大統領就任式典などが開催されることを受けたもので、今般の大統領選挙の結果を否認している野党側は大規模な反政府集会を開催する予定。外務省はその前後の27日から29日にかけて、ケニアへの不要不急の渡航を止めるよう促すとともに、滞在中の日本人には最新情報の入手に努めて、集会などが開かれている場所には近づかないよう呼びかけている。
外務省は今年の6月以降、同国の大統領選挙に関して複数回のスポット情報を発出。その後、選挙は10月26日に実施されたものの、野党側は結果について異議申立てをおこない、最高裁判所は11月20日に訴えを棄却している。
28日には与野党支持者間の衝突に加えて、野党支持者と治安機関の衝突も予想されており、治安は悪化すると見られている。28日以後の治安についても、現段階では不透明な状況という。
なお、大統領就任式典には各国の要人が出席する予定で、会場の競技場や関連行事が開かれる大統領府周辺では、厳重な警備とともに大規模な交通規制が実施される予定。外務省は、28日にやむを得ずナイロビ市内を移動する旅行者などには、交通状況にも十分に留意するよう呼びかけている。