夏休みの旅行、今年も1位はハワイと北海道-JATA調査
日本旅行業協会(JATA)は7月20日、このほど会員会社341社の営業、企画、カウンター担当者などを対象に実施した夏休み期間(7月1日~9月30日)の旅行の人気方面調査と、大手ホールセラー7社を対象に実施したパッケージツアーの販売動向調査の結果を発表した。このうち人気方面調査は、昨年と比較して好調と見られる国や地域を問うもの。海外旅行の1位はハワイ、2位は台湾で昨年と同様だった。3位は昨年4位のグアム、4位は昨年3位のシンガポールとなった。
1位のハワイは「安心して行けるデスティネーションとして全世代に人気」、2位の台湾は「近場の海外旅行先として、女子旅や家族旅行で人気」などのコメントが寄せられた。昨年から順位を挙げたグアムは、近場のリゾート地として家族を中心に人気を獲得。4位のシンガポールは家族旅行に加えて、3世代旅行も多いという。5位から10位にかけては、昨年と同じ順位となった。
パッケージツアーの販売動向調査では、全体の予約人数は7月が前年比1.0%増、8月が8.5%増、9月が7.3%増となった。方面別では香港などのアジアが好調に推移。中国は上位10位には入らなかったものの、7月が55.4%増、8月が54.0%増、9月が134.0%増と大幅に増加しており、JATAは近年の観光客の減少が底を打ち、回復傾向にあるとの見方を示している。
頻発するテロ事件の影響により低迷していた欧州方面は、7月は27.0%増、8月が13.2%増、9月が22.5%増と順調に回復。特にスペイン、ポルトガル、イタリアなどが増加しており、夏の定番のスイスも好調という。
人気方面調査で1位となったハワイはパッケージツアーの予約も順調で、7月は8.0%増、8月は16.7%増、9月は24.8%増となった。6月末にLCCのエアアジアX(D7)が関空/ホノルル線に就航したことから、若年のファミリーなど新たな層も増加傾向にあるという。
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