関西エアポート、初の通年決算は売上1802億円、純利169億円
関西エアポートは5月31日、2017年3月期(2016年4月1日~17年3月31日)の連結決算を発表した。同社は15年12月に、新関西国際空港との間で関西国際空港(関空)と大阪国際空港(伊丹)の運営権の移管に関する正式契約を締結。16年4月1日から運営を開始したところで、運営開始から1年間の営業収益は1802億円、営業利益は378億円、経常利益は262億円、当期純利益は169億円となった。
同社によれば好成績の要因は、訪日旅行の拡大により関空の総旅客数が2572万人、総発着回数が17万8000回と、ともに過去最高を記録したことなど。同社代表取締役社長CEOの山谷佳之氏と代表取締役副社長Co-CEO のエマヌエル・ムノント氏は、「順調に両空港を運営することができ、運営開始後1年間の決算が収益・利益ともに好調に推移したことを嬉しく思う」とコメントしている。
営業収益の内訳は航空系が803億円、非航空系が998億円。非航空系については、4月から9月まではいわゆる「爆買い」の沈静化の影響もあり、主力の1つである直営免税事業が前年を下回ったが、10月以降については回復基調にあるという。なお、計上方法の違いなどにより前年度の新関西国際空港の決算と単純比較はできないものの、試算によれば営業収益は前年比3.2%増、経常利益は3.6%増にそれぞれ増加した。