JATA、4年目のインターン実施、参加学生が感じた旅行会社とは?
日本旅行業協会(JATA)はこのほど、今年で4回目となる大学生向けのインターンシップを実施した。今年のインターンシップは2月13日から17日、20日から23日までの9日間で、1日目はJATA事務局長の越智良典氏や広報室長の矢嶋敏朗氏などが旅行業の現状について講演。2日目はビジネスマナー研修、3日目から8日目は3日間を1クールとして1クールに1企業での就業体験を実施し、最終日には参加者全員によるグループ討論とインターンシップの振り返りをおこなった。
今年は昨年と同様、旅行業界への就職を真剣に考えている大学3年生を対象に、大学の指導教員からの推薦状と事前事後指導を受けることを条件に参加学生を募集。計17校から45名の大学生が参加した。また、受入企業側に対しても、経済産業省の協力のもと事前勉強会を開催。勉強会では、経済産業省の担当者がインターンシップのメリットを説明したほか、これまでにインターンシップを受け入れたことがあるJTB国内旅行企画とエヌオーイー(NOE)が事例紹介を担当した。
インターンシップ最終日のグループ討論と振り返りでは、ユナイテッドツアーズ総務部部長の高橋尚之氏が進行役を担当。高橋氏は「今日は『共有』と『分析』がテーマ」と話し、「1人だと2社しか体験できないので、皆さんで共有することにより色々な会社を知ってほしい。また、分析は就活でも必要になる」と説明した。
まずは、実際にインターンシップを体験して「イメージと合っていた点」と「イメージと違った点」、「凄いと思った点」と「ダメだと思った点」を共有。イメージと合っていたこともしくは、凄いと思ったことについては「業務の分担をしっかりしていて、お客様への対応が早い」というサービス面に関することから、「社内で予約システムが一括管理されていて、情報共有がちゃんとできている」などのシステムに関することまで、幅広い意見が挙がった。
<イメージと合っていた点・凄いと思った点>
・営業の方は幅広い業界とつながっている
・カスタマーファーストの考え方が強い
・業務の分担をしっかりしていて、お客様への対応が早い
・顧客に寄り添って、各顧客にあわせた営業をしている
・在職しながら、大学院に通える制度がある
・仕事に対する意欲が高いスタッフが多い
・社員教育に力が入っている
・女性が活躍している
・ジョブローテーションが多く、色々な部署を経験できる
・スタッフの方がインターン生に対しても親切だった
・他部署との連携ができている
・予約システムが一括管理されていて、情報共有がちゃんとできている
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