兵庫のHOTEL KOSHOが破産申請、負債総額3億円

  • 2017年3月7日

 東京商工リサーチによると、兵庫県豊岡市で「HOTEL KOSHO」を運営していたHOTEL KOSHOは2月27日、破産手続きを弁護士に一任した。負債総額は約3億円。

 同ホテルは、地元の割烹料理店が1996年7月に「ホテル幸祥」として開業。しかしその後は経営不振に陥り、2008年4月にはホテルの買収を目的として設立したHOTEL KOSHOが事業を引き継ぎ、ホテル名を社名と同様の「HOTEL KOSHO」に変更した。

 ホテルはコウノトリ但馬空港の周辺に位置し、客室数は60室。会議室やブライダル施設、フットサルコートなどを有し、観光客やビジネス客、合宿目的の学生などを受け入れていた。

 ピーク時の12年9月期には売上高3億9140万円を計上したが、その後はバスツアー客の減少やブライダル需要の低迷、地元企業の宴会の減少などにより、16年9月期には約2億9500万円にまで減少。改装のための借入金負担などが重荷となり、17年9月期に入っても業績改善が見込めないことから、事業継続を断念した。