日本政府観光局（JNTO）によると、2017年1月の訪日外国人旅行者数（推計値）は前年比24.0％増の229万5700人で、1月として過去最高となった。JNTOによれば、今年は旧正月の休暇が1月27日から始まったこともあり、中華圏を中心に旅行者数が前年同月よりも大きく増加。単月としては16年7月の229万6451人に次ぐ2位の記録となった。旧正月期間のみの比較では、前年から約25％増加したという。

　市場別の訪問者数が最も多かったのは中国で32.7％増の63万600人。以下は、韓国が21.5％増の62万5400人、台湾が9.3％増の35万800人と続いた。韓国と9.0％増の6万1100人となった豪州の2市場は、単月の記録を更新。その他の市場については、ロシアを除く17市場が1月の過去最高を記録した。

　伸び率が最も高かったのはマレーシアで73.9％増の3万4500人。2位のインドネシアは63.8％増の2万2500人となり、ともに一因として旧正月による華僑の旅行者の増加が考えられるという。3位は香港で48.4％増の18万5500人だった。

　JNTOは2月については、旧正月休暇が1月にずれ込んだことから伸びが鈍化すると予想。一方でウィンタースポーツや雪遊びを目的にした旅行やクルーズ旅行の需要増などが、引き続き訪日客数を下支えするとの見方を示している。