ハワイ、17年は「ごほうび、ハワイ。」など6つの柱、日本人1%増へ
ハワイ州観光局(HTJ)はこのほど、都内で「ハワイセミナー&ワークショップ」とVIPレセプションを開催した。セミナー&ワークショップは札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5都市で開催し、東京会場では過去最高となる275名が参加。レセプション冒頭で挨拶したHTJ局長のエリック高畑氏は「現在、ハワイ現地ではリゾートの改装工事やリニューアルが進むなど、良い追い風が吹いている。17年も皆様と手を組んで、ハワイを盛り上げていきたい」と呼びかけた。
セミナーとレセプションでは、2017年のHTJの方針を説明。レセプションでプレゼンテーションしたHTJ局次長のミツエ・ヴァーレイ氏は、2016年の日本人訪問者数が速報値で0.4%増の148万8396人だったことを紹介し、17年は本局のハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)では前年並みとの予想がでているものの、「HTJとしては1%増をめざしたい」と意欲を示した。
17年の方針としては、「ごほうび、ハワイ。」と「有休ハワイ」の2つのキャンペーンのほか、若年層、隣島、アロハプログラム、MICEのプロモーションに注力する。「ごほうび、ハワイ。」は3世代家族、シニア、友人、カップルをターゲットに、「ごほうび」としてのハワイ旅行を訴求するもので、1月25日にはウェブCMや特設サイトを公開。特設サイト内に設けた、ハワイ旅行を提案するプレゼンテーション資料「ごほうび、ハワイ案」の作成ページでは、すでに1000名以上の利用があったという。旅行会社向けにはポスターやパンフレット用のコラムのほか、動画や写真などの素材を提供している。
30代および40代の働く女性をターゲットとした有休ハワイについては、企業の人事課を対象とした説明会や、女性向けの一般消費者イベントなどを開催。女性向けの情報サイトなどを運営するシティリビングなどと12月に開催した「シティリビング ハワイナイト in 名古屋」では、120名定員のところ、1000名以上の応募があったという。
また、若年層向けプロモーションとしては、新たな取り組みとして「VEBOSS(ブイボス)」を開始。VR映像、イベント(Event)、書籍(Book)、オンライン(Online)、SNS、アンケート(Survey)の頭文字をとったもので、デジタルとアナログの両方を活用してハワイ旅行の需要喚起をはかる。すでにオアフ島のVR映像を公開しており、今後はマウイ島やカウアイ島などの映像も公開していくという。
このほか、隣島については昨年12月にハワイアン航空(HA)が羽田/コナ線を就航したことを受けて特にハワイ島のプロモーションに注力。アロハプログラムに関しては、全国のHTJ公認の店舗「サテライトオフィス」との連携をはかる考えで、積極的にプロモーションの企画案を出した店舗に対してはサポートをおこなっていくという。
さらに、MICEについては、ソフトシーズンである4月、5月、6月の誘致を強化する方針で、報奨旅行のほか、教育旅行の「エデュツーリズム」、スポーツツーリズムなどの需要獲得にも取り組んでいく。