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トップインタビュー:Booking.com日本地区統括のブラウンステイン氏

日本市場は好調に推移
17年はビジネス需要の取込強化

-旅行会社向けのサービスも開始しましたが、日本の旅行会社からの反応は

ブラウンステイン 今年の11月から新たなサービスとして、宿泊施設の予約や予約管理などの機能を無料で提供する「Booking.com for Travel Agents」の提供を開始した。予約が入ると我々が旅行会社にコミッションを支払うアフィリエイト方式で、中小規模の旅行会社がターゲットだ。

今まで旅行会社とはライバル関係にあった。しかし最近では旅行会社も、100万軒を超える宿泊施設を取り扱う我々を利用価値の高いリソースとして考えるようになってきたと思う。

 11月に観光庁と日本政府観光局(JNTO)が迎賓館赤坂離宮本館で開催した「『4000万人』の実現に向けた訪日旅行ビジネス交流会」で色々な旅行会社と意見交換をしたが、たくさんのポジティブなコメントをいただいた。サービスを始めて間もないため、具体的な成果や目標について話すのは時期尚早だが、旅行会社は今後我々の顧客になっていくだろう。


-新たに検討しているサービスがあれば教えてください

ブラウンステイン 旅行にまつわる体験には「基本的な体験」と「付加価値のある体験」の2種類がある。例えばフライトについては、同クラスであればどの航空会社を利用してもサービスや価格帯は極端に大きな違いはないため、基本的な体験といえるだろう。一方、旅先でのアクティビティや食事は付加価値のある体験で、この分野の取り扱いを伸ばしたい。例えば海外においては、アムステルダムの運河をボートで巡るアクティビティの販売などを開始している。

 現時点で発表できることはないが、日本でも「ブレジャー」の訪日客に対して、付加価値のある体験をアピールできればと思う。食事については、同じプライスライン・グループのオープンテーブルと何か協業できればと考えており、検討を進めているところだ。


-ありがとうございました