JALグ、2Qは減収減益に、円高や九州地震など影響

  • 2016年10月31日

▽通期予想は下方修正、燃油収入減や円高などで

 2017年3月期(16年4月1日~17年3月31日)の通期の連結業績予想については、上期の実績や燃油価格、為替市況の変化を踏まえて下方修正した。4月に発表した前回予想と比較すると、売上高は630億円減の1兆2800億円、営業利益は310億円減の1700億円、経常利益は300億円減の1630億円、当期純利益は310億円減の1610億円。営業費用は320億円減の1兆1100億円で、営業利益率は1.7ポイント減の13.3%を見込む。

 斉藤氏は売上高630億円減の要素として、国際線については、燃油サーチャージ収入の減少と円高の進行で、あわせて220億円分の減収を見込むことを説明。また、日本発の需要や単価が想定を下回っていることで、150億円分の減収を予想している旨を語った。国内線については、旅客数は増える一方で価格競争により単価が下落することにより、70億円分の減収を見込むとした。

 そのほかにこの日の会見では、植木氏が12年度から16年度までの中期経営計画に取り組んでいることを説明。現在については「ラストスパートの段階」と話し、「どんなに厳しい状況でも社員一眼となり、全力で計画の達成に向けて取り組む」と力強く語った。