JTB、ハワイのMICE事業者を買収、全世界からの需要獲得へ
ジェイティービー(JTB)は10月14日、ハワイでMICEの企画・立案などを手がけるMC&A社を買収すると発表した。全株式を取得するもので、株式の譲受日は2017年1月1日。買収額は非公開とした。今回の買収により、アジアを中心とした全世界からハワイへのMICE需要の取り込みを強化する方針だ。
JTBは2020年までの経営計画で、法人向けのMICE事業を「重要戦略領域」として取り組みを強化しており、今回の買収もその一環だ。また、ハワイはJTBが50年以上に渡り事業を展開する「戦略上もっとも重要な地域」。JTB広報室によれば、現在JTBで取り扱うMICEはオアフ島が中心だが、「MC&A社はオアフ島以外の隣島で幅広くサービスを提供しているため、さらなる事業地域の拡大が望める」という。
買収後は同社をハワイの拠点と位置づけ、ハワイでのMICEの企画や提案力の強化をめざす。将来的にはMC&A社の持つノウハウを活かし、海外発アジア着などのMICEの取り込みも強化したい考え。
なお、MC&A社は米国ハワイ州ホノルルに本社を置く企業で、創業は1983年。北米発のMICEを主に取り扱っており、15年の売上高は約6000万米ドルだった。従業員数は約240名。