主要50社、6月の海外旅行は5.1%減、欧州中心に低迷続く
観光庁が取りまとめた2016年6月の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱状況によると、海外旅行の取扱額は前年比5.1%減の1612億6394万円だった。観光庁によると、国際的な情勢不安などによる需要の落ち込みが続き、欧州を中心に取扱額が前年を下回ったという。募集型企画旅行は取扱額が4.6%減の448億7798万円、取扱人数が4.3%増の22万1769人で、単価は8.5%減の20万2364円となった。
取扱額を企業別で見ると、最も多かったのはジェイティービー(JTB)15社で5.8%減の311億5942万円となり、全体の約2割を占めた。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)5社が0.7%増の235億3794万円、阪急交通社3社が13.9%減の176億760万円となった。
前年からの伸び率では、名鉄観光バスが168.3%増の1093万円で最も増加した。このほか、名鉄観光サービスが32.2%増の13億1493万円、PTSが13.2%増の7億1767万円、楽天が11.5%増の25億4631万円と続き、14社が前年を上回った。
なお、国内旅行の取扱額は1.7%減の2563億5281万円、外国人旅行は26.7%増の152億8574万円で、総計は2.2%減の4329億250万円となった。国内旅行と外国人旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※観光庁は今年4月分から、集計対象企業のリストを年間の旅行取扱実績をもとに刷新。企業数は49社から50社に変更した。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
6月単月