多言語自動ガイドシステム「MITS」で訪日対応を【PR】
観光バス・タクシーに装備し「言葉の壁」を解決
旅行会社もツアーで活用可能
交通機関で活用を、旅行会社の負担軽減も
MITSは訪日外国人市場にかかわる多くの事業者に大きなメリットをもたらす。導入先として想定される交通機関にとって、サービス向上の大きな武器になることは間違いない。例えばバス会社がMITSを導入すれば、多国籍の旅行者による混乗ツアーが可能になるので、営業対象を大幅に広げることができる。
その他のメリットも多い。たとえば観光バスに外国語対応ガイドを乗せている会社は、MITSを導入すれば人件費を大幅に削減できる。操作はスタートボタンを押すだけなので、乗務員の負担はほとんど発生しない。
旅行会社の側から見ても、MITSを導入するバス会社が増えれば、自社の負担を抑えながら訪日ビジネスを拡大できる。言語の異なる旅行者ごとに少人数でバスを手配したり、サイズの大きいバスを用意する必要がなくなり、多様なグループを大型バスに効率よく混乗させることが可能になるからだ。
初期コストは2台目から大幅減
MITSの導入決定から実装までに必要な期間は約2ヶ月。たとえば観光バスの場合、運行ルートに沿ってGPSログの取得状況を確認し、トンネルなど取得が難しいポイントと観光ガイドをおこなうポイントの調整が必要となる。その後、観光ガイドの内容やシナリオを決定し、翻訳作業を実施。最後は音声入力をおこない、バスにシステムを取り付ける。
MITSは訪日外国人旅行者に対するサービスの向上に貢献する点が評価され、開発に当たっては経済産業省から支援を受けていた。現在はシステムの販売は実施しておらず、テスト用にサービスを無償提供しているが、来年度からは本格的な販売に乗り出す予定だ。
導入の際に必要となるのは、耐震・耐熱に優れたパナソニック製のタブレット端末「タフパッド」にMITSのシステムを組み込んだハードで、代金は運行に必要なアプリケーションの利用料金込みで100万円。ガイドコンテンツに関しては対応言語数やコンテンツの長さ、ガイドのポイント数により異なるが、たとえば4言語対応の場合、製作料金は300万円前後となる。
これに加えて、旅行者が耳元で音声ガイドを聞くための「ワイヤレスレシーバー」が1台あたり1万5000円。全席46席の大型バスでMITSを利用する場合、初期コストは合計で約500万円となる。なお、オービーエスは持ち運びができるワイヤレスレシーバー以外にも、バスの座席に組み込むタイプのレシーバーも今後提供する。
さらに、MITSを複数のバスに導入する場合は、2台目から同じガイドコンテンツを使う場合は、ガイドコンテンツの料金はかからない。「多言語に対応できる観光ガイドを雇用する必要がなく、人件費を削減できることを考えれば、決して高くない」(菊池氏)という。バス会社にとっては割安な投資と言えるだろう。