高松空港、18年4月から民間運営に、17年8月に委託先決定
国土交通省はこのほど、2018年4月から高松空港の運営を民間委託することを決定するとともに、事業の概要を定めた「実施方針」を公表した。高松空港の15年の年間旅客数は約181万人(速報値)で、同省によれば比較的規模の小さなローカル空港の運営を民間に委託するのは全国で初めて。今後は16年9月頃を目途に募集要項を公表。17年8月頃に優先交渉権者の選定後、10月頃に実施契約を締結する。
事業範囲は空港運営やターミナルビル事業、駐車場事業などで、政府は公募で運営権者を選定。運営権者は滑走路とターミナルを一体的に運営し、LCCなどの路線誘致やサービスの向上などに取り組むとともに、訪日旅行需要も積極的に取り込む。
事業期間は当初の15年間にオプション延長を35年間まで認め、不可抗力などによる延長もあわせて最長55年間とする。なお、今月に入り民間による運営を開始した仙台空港は、当初の30年間に加えて30年以内のオプション延長を認め、最長65年間としている。
高松空港の民営化を巡り香川県は、国際線については東アジアの主要都市などへの路線を拡充して、現在の週13便を将来的に週40便へと増加させたい考えを示している。1日16便を運航している国内線については、新千歳線の開設をめざす。