日系2社、5月の国内線旅客数は4.8%減、最多は羽田/新千歳線

  • 2016年7月5日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年5月の運航実績で、2社合計の国内線旅客数は前年比4.8%減の553万1849人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が2.4%減だったのに対し、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)が4.7%減でASKの減少幅を上回り、利用率は1.5ポイント減の62.0%となった。

 企業別の旅客数は、NHが5.2%減の300万7610人、JLが4.4%減の252万4239人でともに減少。利用率については、NHはASKが1.7%減、RPKが4.5%減となった結果、1.8ポイント減の60.9%に。JLはASKが3.5%減、RPKが4.9%減となり、0.9ポイント減の63.8%となった。

 路線別では、NHの旅客数は羽田/新千歳線が7.0%減の27万5187人で最も多かった。次いで、羽田/福岡線が6.8%減の25万3750人、羽田/伊丹線が5.5%減の21万164人で、上位6位までは羽田線が占めた。前年からの伸び率では、仙台/新千歳線が82.3%増で最も増加。このほか、新潟/新千歳線が50.4%増、伊丹/函館線が49.4%増と続いた。

 利用率に関しては、成田/伊丹線が84.1%と最も高かった。このほか、羽田/宮古線が82.8%、中部/那覇線が78.7%、高松/那覇線が76.1%となった。

 JLの路線別の旅客数を見ると、最も多かったのはNHと同様に羽田/新千歳線で5.4%減の24万2828人。以下は羽田/福岡線が6.6%減の22万6440人、羽田/伊丹線が9.5%減の18万7437人と続き、上位7位までを羽田線が占めた。前年からの伸び率では、熊本地震で寸断された交通網を補うために臨時便を運航した福岡/鹿児島線が213.7%増と最も増加。このほかは羽田/関空線が39.4%増、那覇/与那国線が24.6%増と続いた。

 利用率については、那覇/岡山線が5.8ポイント減の86.0%で最も高かった。以下は那覇/北大東線が12.1ポイント増の84.2%、那覇/与論線が9.6ポイント増の82.5%となり、5路線が8割以上を記録した。前年からの伸び率では、伊丹/函館線が21.3ポイント増と最も増加。次いで、福岡/宮崎線が19.0ポイント増、伊丹/出雲線が12.3ポイント増などだった。

▽日系2社、国内線5月単月
全日空
日本航空