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国交省、訪日向け広域ルートを追加認定、きた北海道など4件

  • 2016年6月16日

 国土交通省は6月14日、今年の4月から公募していた訪日外国人旅行者向けの広域観光周遊ルート形成計画について、申請があった4件すべてを認定した。広域観光周遊ルートは、複数の地域にまたがるテーマ性やストーリー性を有する観光地群をネットワーク化して、魅力的な観光ルートとして発信することで、地域の活性化につなげることがねらい。同省は2015年6月に第1弾として7件を認定しているが、今年3月に政府が「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定したことに伴い、追加公募をおこなっていた。

 今回認定したのは、きた北海道広域観光周遊ルート推進協議会の「日本のてっぺん。きた北海道ルート。」と、関東観光広域連携事業推進協議会の「東京回廊(仮称)」、山陰インバウンド機構の「縁の道~山陰~」、Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート形成推進協議会の「Be.Okinawa 琉球列島周遊ルート」。このうち「きた北海道ルート」は、千歳、旭川、稚内、利尻、札幌などを拠点とするもの。アジアや欧米からの旅行者をターゲットに、多様な食や景観を訴求する。

 「東京回廊」は、成田、会津、日光、新潟、長野などを拠点とするルート。「自然大回廊ルート」と「江戸回廊ルート」をそれぞれ2コースずつ設け、都心とその周辺のギャップを活かしたプロモーションをおこなう。

 「縁の道」は、山陰海岸ジオパークや隠岐ジオパーク、出雲大社、荻・津和野などを拠点としたもの。神話や伝説をテーマに、山陰の自然、歴史、文化を訴求する。

 「琉球列島周遊ルート」は、沖縄本島と久米島町、宮古島市、石垣市を拠点とするルート。コンセプトは「自然と人との触れ合いを通じて、本来の自分と向き合う旅」で、アジアや欧米豪露のFITなどをターゲットとした。